70’s レザージャケット キャメルカラー
ブランドは不明ですが1970年代に作られたと思われるレザージャケットです。
コチラは「800(以下略)店」にて古着で購入しました。
販売価格は5900円で、1500円分の割引ポイントを使ったのでかなりお得な金額でした。
ブランド表記にサイズ表記もございませんが、
普段「Sサイズ」のウエアを着ている僕が着用してジャストサイズでした。
肩・袖・ボディラインまでシャープなシルエットで、Sサイズのレザージャケットは珍しいです。
色合いはヌメ革のようなブラウン(キャメルカラー)です。画像より実物は若干黄色が強い色合いです。
ジャケットのデザインはラグランスリーブのハンティング(シューティング)ジャケットと
ウエスタンシャツを足したようなデザインで、それが70’sっぽいレザージャケットだと思います。
襟はコートに用いられるようなステンカラーではなく、シャツっぽいデザインの襟です。
肩口はラグランスリーブです。スポーツジャケット(カラダを動かす時の為)としてデザインされたジャケットだと思われます。
また、僕は小柄なのですが「Free&Easy」のコート特集で
「小柄な人間はラグランスリーブの方が似合う」と記載されていたので、正に僕が求めるジャケットです。
両胸のポケット中央にはプリーツが入ります。これでポケットの容量が増すわけです。
ハンティングジャケットの肩パットのような当て革が、ポケットのフラップになるようなデザインになります。
(いわゆるガンフラップです)
フロントボタン・袖ボタンは同じボタンが用いられております。
デザインは飴色(琥珀色)のパールカラーで、かなり厚みがあり大型のボタンです。
ボタン裏は4つ穴ボタンで留められています。
フロントボタンのボタンホールはレザーが巻き込まれて仕立ててあり手が込んでいます。
しかし、ボタン自体も大きいので脱着は非常に困難です。
左画像が肩、右画像がウエスト部分を撮影したベルトループです。
ウエスト部分はともかく、肩にベルトループが付いているのが不思議です。
更にベルトループ横には穴が開いています。
通常のジャケットではエポレットが取り付けられている部分なのですが
肩のベルトループは何が目的で、開いている穴に何が付いていた跡なのかも謎のディテールです。
袖口画像です。付いているボタンは1個です。
ボタンホールは、まずステッチを入れてから中央に切れ込みを入れる仕様です。
袖自体は3枚の革から構成されています。
袖口には2箇所アクションプリーツが入り、袖口裏も同じレザーを用いております。
画像を見るとお分かりになると思いますが、結構ステッチが切れてしまっております。(文章の右上・下画像)
通常のミシンで縫われた形跡がありますので、1箇所解れたら全て解れてしまう構造です。
幸い、同じような色合いの糸が手持ちにございますので、今度手縫いでリペアします。
ボディのレザー拡大画像です。
正直、正確な素材が何か分かりませんが、牛革だと思います。キメが細かいシボが出ております。
所々黒ずんでいますが年季を感じない良いコンディションです。
購入後は乾燥していたので、手塗りでマスタングペーストを塗りこみました。(画像はオイルを入れた後に撮影)
レザー自体は2ミリ弱の厚さです。
手持ちの「リアルマッコイズ スタジャン」の袖レザー部分と質感が酷似していることに気づきました。
グレーの裏地です。コチラも素材が分かりませんがスーツの裏地に用いられているような質感のある生地です。
裾部分の裏地側画像です。
背中の画像です。肩口よりも下になりますがバックヨークのようなデザインです。
その頂点部分からアクションプリーツが入ります。
プリーツの切れ込みが大きく、折り返し幅が大きいです。
名前が判らなかったのですが、裾の切れ込みが「ベント」であるとフリイジを読んで判明しました。
横にあるので「サイドベント」になります。
裏地側に唯一取り付けてあるタグです。
「SELECTED」「Genuine」「Leather」と表記されているだけです。
更新日付 2010年12月12日