ファラオコート (DEERFOOT) エンジ色

 

 

リサイクルショップで購入したファラオコートです。値段は3800円くらいだったと記憶しております。

今現在、新品のアメカジブランド物のファラオコートを購入すると

3万円以上するのが当たり前の相場ですので、それと比較すると格安だと思います。

個人的にスタジャンが好きなので、スタジャンの裾が延びたデザインのファラオコートが欲しいと

前々から思っておりましたので、割と安く購入できて良かったです。

 

年代的には1960〜70年代くらいのモノだと個人的に推測しております。

サイズは「36」で、通常Sサイズウエアを着用している僕にジャストサイズです。

腕まわりがかなりタイトな作りになっており、意外と野暮ったくありません。

素材はウールで編みこみが見てわかります。ボディのカラーはエンジ色です。

コンディションはダメージが無く、古着としては良い状態です。

 

 

 

タイトな首周りのリブで、立ち襟みたいな形状です。

襟回り・裏地側首元に汚れが出ているのがわかります。唯一の難点はそれ位です。

「DEERFOOT」と表記された三角タグが首元に付いております。

タグの下に「36」サイズ表記タグがありました。

ブランド名であろう「DEERFOOT」を検索してみましたが…詳細は調べきれませんでした。

タグの質感から1960〜70年代くらいのモノだろう…と個人的にですが推測しております。

 

第4〜5ボタン間の位置にハンドポケットが付いております。

普通のスタジャンよりも位置的には下の箇所になります。

左ポケットの中にはネームタグが付いておりました。

ポケット内側の生地は粗くて薄いコットン生地で年代を感じます。

また、このネームタグやポケット裏地にウール生地の色が色移りしております。

 

肩口はセットインスリーブです。袖リブには首リブ同様に2本の白ラインが入っております。

 

ウール生地の画像です。やや粗めのウールを織り込んでいます。

ペンドルトンのようなフェルト(風)生地ではございません。

ウール生地の質感だけだと1960年代っぽい作りに思えます。

裏地はグレーのキュプラ生地(っぽい生地)です。

洗濯注意のタグが付いておりましたが、至って普通に洗濯しました。

コチラのタグにも色移りしているので、それほど良いウール生地では無いのかもしれません。

(あまり、色移りしているウールジャケットを見た事が無いので)

 

裾の仕立ては、ポケット内側と同様の生地で縫い合わせてありました。

 

スナップボタンの画像です。表側は白く塗装されております。

オス側裏側の刻印は「SCOVILL.MFC.CO」でスコーヴィル製です。

材質は全て鉄製でした。

 

イレギュラーなのか?仕様なのか?分かりませんが

第5ボタン(一番下段)だけスナップボタンの表デザイン・パーツが異なります!

トナカイのような動物の刻印が入っており、塗料も剥がれております。

また、この表側部分だけが真鍮(ブラス)製です。

(画像はありませんが、裏側から見たら真鍮色で磁石も付きませんでした)

ウエア自体のコンディションはキレイなので、とても後付けされたとは思えないので謎の仕様です。

 

背中には大きくフェルト生地の文字が縫い付けられております。

「PORTMOUTH」

「CLIPPER BAND」

語学力が全く御座いませんので検索して調べてみた結果ですが

「PORTMOUTH (ポーツマス)」「CLIPPER(大型帆船・芝刈り機) BAND(バンド・音楽隊・一団)」でした。

つまり、「ポーツマス 大型帆船一団」が一番納得できる意味合いです。

「ポーツマス芝刈り機音楽隊」では無い…ハズです。

ちなみに「ウールクリッパー」というウール(羊毛)を専門で搬送していた船もあったみたいですので

このウールジャケットのファラオコートと妙な縁があります。

白地のフェルト生地で文字が象られております。

画像では白く見えますが、コチラもボディのウール地色が色移りしており、実際に見ると薄いピンク色っぽいです。

 

更新日付 2011年2月16日