ETERNAL 811 穿きこみレポート 8.5 ステッチリペアレポート
「エターナル 811」の穿き込みレポートの番外編「バックポケットのリペアレポート」です。
レポートの順番的に「8.5」と表記させて頂きました。
2010年2月の洗濯後に右バックポケットの右内側のステッチが解れているのに気付きました。
外出時、常にウォレットを入れている側ですので、とうとうダメージが出てしまったみたいです。
「ジーンズのダメージは穿き込んだ勲章」なのかもしれませんが
僕としては長く大切に穿きたいので、即・リペアをする事にいたしました。
とはいえ、大袈裟な事でなくステッチを縫い直すだけでございます。
ダメージ部分の画像です。
3〜4センチくらいの長さでステッチが切れて解れてしまっておりました。
使用する糸はジーンズ用スパン糸です。僕の地元の手芸屋さんで買える唯一の糸がコチラなのです。
スパン糸と解れたジーンズ元々の糸を比較して見ました。
見た目の色合いはかなり近いので問題は無さそうです。
ミシンで縫えば一瞬で終わる作業ですが、今回はレザークラフトで用いる
「2本針」での手縫いでリペアを実践する事にいたしました。
上画像の状態で縫っていきます。(画像が切れておりますが、お互いの糸は繋がっております)
【注意】
使用している針はレザークラフト用の手縫い針です。
一般的な手芸用の針とは大きさも長さも異なります。
普通の針では厚手のジーンズ(デニム生地の重なり部分)に
通らない・貫通しない可能性がありますので実践する際にはご注意下さい。
(細い針は折れます!)
以下に簡単にステッチの説明図(凄く単純・手抜き)を表記しておきますが↓
ミシンのステッチは上下別々の糸で縫い上げております。(本来、ステッチ間の隙間はありません)
どちらかの糸が切れると、一気にバラバラに崩壊するのを体験した方も多いと思います。
一方、2本針手縫いステッチは針は2本使用しますが、糸は元々の長い1本で繋がっております。
レザークラフトでコチラを用いているのは、ステッチが切れて一気に崩壊するのを防ぐ為です。
今回はステッチの長さも短く、実験的な意味合いも込めて2本針手縫いを行ないました。
で、既に完成画像です。特に作業工程は無いので…
一応、ステッチ下部から継ぎ足して縫い始めて、ポケット上部で折り返して(返し縫い)縫い終えました。
作業時間は10分未満です。
スパン糸は熱で溶けますので、この後ライターで炙ってステッチが解れないように手を加えました。
1箇所ステッチがナナメになってしまいましたが、フリーハンドで縫った割には一直線に縫えていると思います。
元々のステッチと比べると色合いはほぼ同じなのですが、糸の太さが異なります。スパン糸の方が細いです。
とはいえ接写しているから気づくだけであって、
少し離れた所から見ただけではリペアしているとは分からない仕上がりなので満足しております。
裏側から撮影した画像です。(右ステッチがリペア側となります)
裏から見ると、リペアに使ったスパン糸の方が太く見えます。
元々の縫製糸が表と裏で番手(太さ)が異なるみたいです。
ステッチ横の色あせは、ライターを近づけすぎて炙ってしまった箇所です。
あと、カンヌキ部分綿糸も焼け焦げましたので、皆様が実践なさる場合はご注意下さいませ。
糸を切れば完成です。
元々縫製されているステッチも手縫い感があるムラがありますので
手縫いリペアも割と悪くないように思えました。
今後、リペア部分のダメージの出方がどうなるのかは解りませんが、
リペア後に普通にウォレットを突っ込んでジーンズを穿けましたので満足です。
作業ついでに余った糸で、
同じく右側バックポケット左下内側部分ステッチが僅かに切れていたので縫い直しておきました。
(左・リペア前 右・リペア後)
同じ理由でウォレットを入れている分、ストレスが溜まる箇所だと思いますので
今後はこまめにチェックしてダメージが進行しないように気を配ります。
更新日付 2010年2月20日