ヒグマジーンズ ＨＧＭ-１ 穿き込みレポート ３ （糊付け・半乾き・穿き込み後）
「ヒグマジーンズ ＨＧＭ-１」の３回目のレポートは、
半乾き状態での穿き込みをした後のレポートになります。
正確には「半乾きで穿き込む→１０分程で断念→翌日撮影」となります。
コチラも「デニムギャラリー ＴＡＫＡＳＨＩさん」が編み出した方法です。
とにかく、「糊付け」→「半乾き状態での穿き込み」という流れは
全てはアタリシワを固定させるためでございます。
どのように変化したのか？画像をご覧下さい。
【糊付け・半乾き後 ジーンズ全体画像】
前回の画像は「乾燥機から出した後」の画像ですが、
今回は完全に「ココから穿き込み開始」となる画像です。
長時間の穿き込みでは無いのですが、バッチリとアタリがつきました！
これは本当に効果があります！！
乾燥機に入れた後の状態から糊付けしたので、
デニム生地の質感・穿き心地も変化しました。（当然ですが）
２杯半の洗濯糊投入でしたが、デニム生地には若干のゴワツキが出る程度で
「バリバリに糊が固まった」とまではいかずに、穿くのに不自由しない程度の糊具合です。
左が乾燥機投入後の画像、右が今回の画像です。
既にヒザのアタリが固定されつつあるので、この形は早々崩れないかと思います。
【フロント画像】
ご覧下さい！
「なんじゃ？こりゃぁぁ！！」と自ら思う程に、ヒゲのアタリが固定されました！！！
本当に…コレは凄いです。
「エターナル８１１」は「メーカーワンウォッシュ＋糊付け」された状態からの穿き込みだったので、
普通にアタリが付いただけだったのですが、
「半乾き＋糊付け」状態ですと、猛烈にアタリが付きます！
しかも、穿いている最中にすぐ固定されるのです！！
さらに「ヒグマジーンズ ＨＧＭ-１」の特徴になるのですが、
シルエットはパイプストレートジーンズで、腿からスソにかけては太いラインになるのですが、
腰回り〜股付近までは割とタイトなシルエットで、フロントボタン周りのヒゲが付き易いのです！
穿いた状態の感想は
「ウエスト周りで穿くジーンズではなく、バックヨーク付近〜ヒップ周りで穿くジーンズ」と言えます。
当然人それぞれサイズ感が違いますが、
僕がこの「ＨＧＭ-１ ３０インチ 乾燥後」を穿くと、ベルトが必要無い位に
腰でピッタリと穿きこむ事が出来るのです。
おそらく、製作した「羆さん」すらも予想しなかったであろう結果が僕には現れました。
フロントのヒゲ部分の左右画像です。
フトモモ周りの画像を、正面下から撮影してみました。
下がりヒゲは数本出たのですが、このあたりはシルエットが太くなるので
細身のシルエットの「エターナル８１１」のように、すぐにアタリが出ないと思っております。
【デニム生地 拡大画像】
本来、糊落とし・洗濯後には柔らかい触り心地になるデニム生地ですが
（生地見本を貰っているために知っているのです）
その後の糊付けで、触り心地は「ややザラッ」としております。
糸のムラによる凹凸はそれほど感じられず、
ノンウォッシュ（新品）状態のデニムの色から、黒味（濃さ）が薄れて若干ブルーに色落ち変化しました。
【ヒップ・バックポケット画像】
乾燥機を回した際に出来たであろうシワが、今回の画像では無くなっております。
これも「乾燥機投入後の水洗い洗濯」のおかげです。
さらに半乾きで穿きこんだので、バックヨーク周辺のシワはやや控えめになりました。
このバックヨーク付近が、僕の腰に完全にジャストフィットされるので穿き心地はかなり新鮮です。
あくまで僕個人に現れた現象ですので、全ての方とは印象が異なるかもしれませんのでご注意下さい。
現在（コレ以前に）穿き込んでいた「エターナル８１１」とは、股上の深さも異なるにしても、
細身の「エターナル８１１」よりも、実は「ＨＧＭ-１」の方が腰〜ヒップにかけては細身になるのです！
（実際、僕が穿く「エターナル８１１ ３０インチ」は、腰回りが緩いのです）
バックポケット部分は、前の画像と比較しても
特に穿き込みをしたわけではないので変化は見られません。
乾燥機から出た「黄色のラッキーくま」タブは、そのままの状態です。
【革パッチ画像】
前回の乾燥機直後の縮みきり、硬化したキケンな状態から脱した革パッチです。
即ち「水洗い洗濯」をした後なのですが、ミンクオイルを塗った為か？水分を取り戻したのか？そのあたりは不明です。
それでも固さはそれほど変わっていないので、このままの形を留めて色合いが変化していくでしょう。
羆さんからも「弱防縮パッチで無かったら割れていたかも…」と伺いましたので、
長時間の乾燥機も危険には変わり無いかもしれません（僕は３３分でしたので）
【ハチノス画像】
太目のシルエットなのでハチノスのアタリをあまり期待していなかったのですが、
半乾き穿き込みでアタリはしっかりと付きました。
左側がしっかりと出ているのに対して、
右側はデニム生地のネジレが原因だと思いますが、アタリの付き方が異なります。
とりあえず自然に穿き込むので、今後どうなるのかは楽しみにしておきます。
【スソ部分画像】
（左画像：つま先側 右画像：踵側）
スソ（股下）は、穿いてみると「やや長かった…」という状態でした。
まぁ、丈直しをあと「２センチ」詰めても良かったのかもしれませんが、
ヒザを曲げた上体で踝（足首）が出ないので、コレ位のサイズで丁度良いのかもしれません。
（ブーツを履く・バイカーの方でしたら、満足・納得の長さだと思います）
室内穿きで、踵部分をやや踏みつける程度です。
前側（つま先側）画像ですが、
コチラにもシワが付いて、固定されつつあります。
これは単純に「長さが余った部分」です。
しかし、この部分にもアタリが付いてくれたら嬉しいので、黙って穿き続けます。
スソのチェーンステッチ部分は、縮みは出ましたがウネリは少ないです。
スソからステッチ部分の幅は１センチほどなので、割と細身の印象です。
コチラは丈直しの時に切って余った、元のスソ部分の生地との比較画像です。
立った数日（１週間弱）で、随分と様子は変化しました。
【スレーキ画像】
穿くときに、何気にスレーキが目に付いたのですが
この部分にも、しっかりと糊が付き、さらにはシワも固定されておりました！
穿くときに「スレーキがやけに強張って、フロントのアタリに引っかかるなぁ…」と思っていたのですが、
原因はあっさりと判明いたしました！！
当然ながらスレーキにも糊付けされて、半乾きのシワ付けの効果が現れております。
まぁ、あまり気にせず穿き続けます。
品質タグは乾燥機の攻撃にも耐えて「ピン」とした状態を保っております。
★最後に★
今回の作業過程を書き記しますと…
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丈直し（チェーンステッチに仕立ててもらう為郵送）
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糊落としのために、バケツに４０℃のお湯を入れて
ジーンズを１時間漬け込む。
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お湯からジーンズを取り出し、洗濯機へ。
再び４０℃のお湯を洗濯機に入れて「標準コース（水量３０リットル）」で運転。
使用洗剤は「液体中性洗剤」をキャップ１杯半。
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洗濯後の濡れたままのジーンズを、コインランドリーに持ち込み乾燥機に投入。
３３分間、乾燥運転。
（自宅に戻り、ここで乾燥後のジーンズを撮影。レポート２の画像です）
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さらに再び洗濯機にジーンズを入れて、４０℃のお湯を入れる。
（乾燥機で出来たシワを取り除くため）
手洗いコースで「洗い５分」「すすぎ１回」「脱水１分」とセットして運転。
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洗濯後、洗濯機にジーンズを入れたままの状態で、もう一度４０℃のお湯を注ぎます。
そこに「液体洗濯糊 キャップ２杯半」を入れて、お湯と洗濯糊を満遍なく混ぜます。
（穿き込むときにシワを固定させたいので洗濯糊を入れました）
その状態のまま、手洗いコース「洗い１０分」「脱水４分」とセットして運転。
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洗濯終了後、ハンガーに吊るして自然乾燥。（夜・天候雨の為、室内で乾燥）
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半乾き（数時間程度の乾燥）の状態で、穿き込み。
シワを固定させる。
１０〜２０分ほどで断念し、再びハンガーに吊るして乾燥。
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翌日、ある程度乾燥したので写真撮影。（今回のレポート３の画像です）
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穿き込み開始。
、、、となります。
この方法は「デニムギャラリー様」で紹介されていたものを試させていただきました。
以前「エターナル８１１等」の洗濯糊実験・半乾き着用実験の時に
「デニムギャラリー 管理人様 ＴＡＫＡＳＨＩさん」より
「気にせずに実践していただいて構いません」とのお言葉をいただいております。
（皆さんが実践する際は、わざわざ了承を得る必要は無く、
僕は自分のサイトで紹介するので、念のために確認を取っていただけの事でございます。）
洗濯糊・半乾き穿き込みの効果は実践済みでしたので知ってはいたのですが、
新品のジーンズに行なったのは今回が初めてです。
人それぞれジーンズの穿き方はございますので、
あくまで「リューノがヒグマジーンズに行なった工程」として、レポートをご紹介しました。
同じ工程を行なったからといって、同じような結果が出る訳でもございません。
どのようになさっても、それは個人の判断・責任でございますのでご了承下さい。
ただ、今回の方法の結果は、
「穿き込む前の準備としては、最高のスタートだろう！」と僕は思っております。
ここ数日、一気にレポートを仕上げたのは、全て「ヒグマジーンズ」を穿き込む準備を済ませるためです。
これで、ようやく穿く事が出来ます。（現時点で穿いております）
今後のレポートの更新は、良くて月イチ程度で、
変化を感じなければ、間隔は空く一方だと思いますので、
その点はどうぞご了承下さい。
更新日付 ２００８年１１月９日
