ヒグマジーンズ HGM-1
「北海道から発信するオリジナルジーンズ」をコンセプトに
「羆さん」の熱い思いから作られたのが「ヒグマジーンズ」です。
僕がとやかく言うのも野暮ですので、
詳細につきましては「ヒグマジーンズ ホームページ」をご覧頂いた方が確かでございます。
製造から、各部ディテールまで詳しく紹介されているので、
今回はそちらを物凄く参考にさせて、ご紹介いたします。
現在(2008年11月)では「HWP−1 (ワークパンツ)」「HGM−1 (5ポケットパンツ)」
がラインナップされておりますが、コチラは「HGM−1」になります。
☆ シルエット
ワタリからスソにかけて直線的なラインのパイプストレートジーンズです。
ホームページに縮率が掲載されているので、それを参考に30インチを選びました。
ウエストサイズに対してフトモモ〜スソがかなり太いので
タイトシルエットが苦手な体系の方には楽に穿けるジーンズだと思います。
ディテールはいわゆる「XXタイプ」に近いのですが、
オリジナルの再現復刻というよりも、各部ディテールにオリジナル要素が含まれたジーンズです。
デニム生地は13.5オンスで、インディゴはやや赤みを帯びた藍色だと僕は思っております。
未洗いの糊付きリジットジーンズなので、実寸を記しておきます。(あくまで僕が計測したおおよそのサイズです。)
ウエスト・37.5センチ×2 ヒップ(股下横 片側)・30センチ×2 スソのワタリ・25センチ×2
股下・90センチ 股上・35.5センチ
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☆パッチ
ヒグマが鮭ではなく ジーンズを咥えている オリジナルの革パッチです。
素材はゴート(山羊)製で、 弱防縮タイプです。
画像では見づらいと思いますが 「-銅製鋲打込済-」 「織布・縫製 倉敷児島」 と漢字での表記が入ります。
パッチは1ミリ程の厚みがあります。
新品・未洗い状態なので まだ変化はありません。
バックヨーク部分も 縫製時のままです。
革パッチの取り付け方は ウエストバンド上部ステッチから そのまま縫い付ける一筆縫いです。
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☆ バックポケット
縫いつけ部分に対して ポケット側に若干のアソビが設けられている バックポケットです。
コレによって財布等が 取り出しやすいという 配慮からの作りです。
ポケット自体のサイズも かなり大きめなので 使い勝手が良いと思います。
ポケットに入った飾りステッチは 「鉤爪ステッチ」と呼ばれ、 ヒグマが爪で傷をつけたような ラインが2本入っております。
ステッチは左右で 太さ・長さが異なります。
バックポケット下部内側には スレーキと同様の 黄色の補強布が縫い付けてあります。
コレはバックポケットに ウォレットを入れ続けた場合、 ダメージが出たときに 黄色の布が出てくるように… と、考えてのディテールです。
ポケット内部の撮影は とても難しいので コレが僕の限界です。
フラッシャーが付いておりますが、 ホッチキスや糸で縫製されていないので 簡単に外せます。
あまりに頑丈に取り付けてあると 外すのが結構大変だと 皆様は思いませんか?
バックポケットの取り付けは 一筆縫いのように見えるのですが 実際は内外別で ステッチがキレイに重なっています。
バックポケット口裏は シングルステッチです。
ヒグマジーンズは イエローとオレンジの2色の糸で 縫製されているのですが、 表裏では配色が逆になります。
捻って撮影しているのは その証拠でもあります。
★注★ 「表裏異色反転縫製」は 「HGM-1」のみの仕様で、 以降製造のジーンズでは 採用されるとは限られませんので ご了承下さい。
☆ 隠しリベット
刻印無しの銅製隠しリベットです。 形は(真横から見て)台形です。
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☆ タブ
「ヒグマ」の文字と 「黄色のラッキーくま」が刺繍された イエロータブです。
黄色の発色を重視すべく織られた 丸まらない生地を使用しております。
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☆ センターベルトループ
中央に取り付けられた センターベルトループです。
ステッチ間の膨らみは デニム2枚ほどの厚みで かなり盛り上がっております。
ベルトループは バンザイ縫いで取り付けてあります。
ベルトループ裏の糸も2色使いで 表裏で色が反転しております。 (コチラの画像は腰左部分ですので センターベルトループではありません。)
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☆ フロントディティール
股上はかなり深めです。 新品なのでアタリは付いておりません。
☆ フロントボタン (その付近)
計5個のボタンフライジーンズです。
股上が深いので、 ボタン間のスペースは広く、 ボタンの脱着は 未洗いジーンズなのですが し易いです。
トップボタン横のVステッチは 第2ボタン手前で折り返し、 角度は45度位です。
トップボタンと以下4個のボタンは それぞれ形が異なります。
トップボタンは 菊の花のようなレトロなボタンで 以下のボタンは シンプルなプレーンタイプです。
材質は被せ銅製で、 支柱の画像はありませんが 銀色をしておりますので おそらくアルミ製…だと思います。
ボタン裏の止め金具も 鉄製ではありませんでしたので アルミ製か真鋳製だと 思われます。
「HWP−1」ディテールの 股リベットが採用されております。
ポケット等の部分に使用している リベットと同様のモノです。
股下にはカンヌキの 補強が入っております。
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☆ コインポケット
横幅 約8.2センチ ポケット口幅 約6.2センチ 深さ 約9.2センチ
コインポケットには アソビが設けられているので 横幅・ポケット口幅は リベット間での計測になります。
未洗い状態なので 製造時・宅配時のシワが 付いたままの状態ですが、 ポケット・コインポケット共に ゆとりの有る分が シワとなって現れております。
せっかくコインポケットに モノを入れるスペースが 設けられているので、 僕も穿きこむ時には何かを入れて アタリを付けたいのですが 入れるべきモノがありません…
タバコ吸わないので ジッポーも所持しておりませんし… 何か考えておかないといけませんね。
意図的にはみ出している コインポケット口折り返しの セルビッジ部分です。
実物を見ると他のジーンズに無い 違和感すらあります。
ポケット口の折り返しも 「2.5センチ」と 明らかに広くとられております。
コインポケットの取り付け方は 内外一筆縫いです。
ポケット口裏のステッチは シングルステッチになります。
☆ フロントポケット
鮮やかなイエローのスレーキです。 実物は撮影してある画像よりも さらに鮮やかな色合いです。
スレーキ生地はやや厚手で 触り心地はスベスベしていて 心地良いです。
ワークパンツとしても 耐えられるように スレーキ下部は2重になっています。 他のジーンズには無い仕様です。
コインポケットとフロントポケットの 取り付けステッチ部分は、 他のジーンズとは異なるラインで 直線的・シャープなラインです。
コインポケットの深さが この画像からの方が 分かり易いかと思います。
左右スレーキ下部に それぞれ手打ちの刻印が入ります。
【右スレーキ】
「HIGUMA JEANS」 「LOT.HGM−1」 「081030」 コチラは購入日(発送日)です。 ★注★ 通常商品には日付刻印は入りません。 羆さんが穿き込み開始の目安として 刻印してくれた特別仕様です。
右スレーキ下部には 通しナンバーが入っております。 「No.008」 初期ロット限定の通しナンバーなので かなり若いナンバーです!
このナンバーは、おそらく 「HGM−1」 全ての通しナンバーになると思います。
【 左スレーキ】
特別に頼んだ訳ではございませんが
「THANKS」 「RYUNO GARAGE」
と刻印を打ってくれておりました! コチラこそ 本当にありがとうございます!!
という訳で、正しく 「リューノ専用ヒグマジーンズ」 となりました。 ★注★ 現時点では購入者全ての方に 刻印を入れるサービスはございません。 ご注意下さい。 |
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☆ リベット
銅製の打ち抜きリベットです。 表裏共に無刻印になります。
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☆ 品質表示タグ
表裏に日本語表記で 注意書きが書かれた 品質タグです。
新品なのでキレイな状態です。
購入時には 注意書きの説明書が 同封されておりました。
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☆ セルビッジ
幅 約1.7センチ 鮮やかなピンク耳です。
スレーキ取り付け下部は 片側の耳の処理が異なります。
独特のラインを作るために こだわった部分だと 推測いたします。
コチラがインシーム画像です。
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☆ デニム生地
カリフォルニア綿を使用し、 備中・井原の機屋さんの シャトル織機で織られた 13.5オンスのデニム生地です。
リジット状態の触り心地は フラットでサラっとしております。
デニム生地の色は やや赤みを帯びた藍色と 僕は表現しております。
実物の生地を見た事の無い方に どのように説明しようか考えましたら、 現在着用している 「ウエアハウス 3001 デニムシャツ」 と色合いが近かったです。 (と例えを書くと羆さんに怒られるかも しれませんが…) あくまで参考程度の感想です。
デニムを織るために使用する 糸のヨリを 通常のデニムより強くしていると 直接お伺いしました。
そのために色落ちは かなりシブトイ仕様となっています。 これも「ワークパンツ」から派生した 頑強な作りからイメージして 強くした部分だと思います。
表生地を見ていただくよりも 裏地から見た方が デニムの織りムラが よくお分かりになるかと思います。
織りムラの長さは 約3〜5センチほどです。
洗濯を済ませたら縮みますので 表情も変わると思っています。
ウエストバンド・バックヨーク 共に2色使いのステッチ糸です。
表裏では配色が異なります。
製造時のままのスソです。
表イエロー・裏オレンジの チェーンステッチになります。
縫い始め・終わりはインシーム側です。
糊落とし・洗濯を済ませば 当然ながらウネリが出ます。
「ロールアップして穿こう」 と思ったのですが、 あまりに長いスソを見て 「丈直しした方が良いな…」 と判断しました。
(意外と)初めてなのですが、 ネット注文・郵送して チェーンステッチ(ユニオンスペシャル) で丈直しを試してみます。 |
画像撮影と紹介ページを作成したので、この後に丈直しのために一度郵送いたします。
縮率を考えて、リジット・糊付き状態で丈直しをしてもらいます。
とりあえず「現状・股下90センチ」から「10センチカット」です。
丈直し後に糊落とし・洗濯をして、推測ですが「股下75センチ程度」になると思います。
そしてようやく穿き込み開始します!
今回「2008年秋〜」の穿き込みジーンズにいたしますので、
出来る限り、頻繁に更新していきたいと思っております。
「ヒグマジーンズ ホームページ」でも「羆さん」が、事細かく穿き込みレポートを掲載しておりますが、
わたくしリューノが穿くとどうなっていくのか?
そちらも比較してお楽しみいただければ…と考えております。(一方的に)
更新日付 2008年11月3日