JETTRINK J801XX (STANDARD×JETTRINK コラボ)

 

 

ジェットリンクとスタンダードのコラボジーンズ「J801XX」です。

スタンダードで販売されていたオリジナルジーンズ「801XX」のパターンを使い
ジェットリンク・オリジナルの15.75オンス右綾デニム生地で作られたジーンズです。
個人的に新たに穿き込むジーンズを探そうと思っていた矢先に発売されて
ウォバッシュ生地を用いているのであれば、ウォバッシュジーンズを買う必要も無い…という勝手なお得感と
寒い冬場にはヘビーオンスがありがたかったので、再度ジェットリンクデニムを選びました。
元々のモチーフがスタンダード代表・下村氏の所持する1900年代初頭のヴィンテージジーンズで
後付けされた仕様として、ベルトループやポケットが取り付けられています。
僕はサスペンダーボタンにシンチベルトの付いたジーンズを所持していない(穿き込んだ事が無い)ので
新たな挑戦として、クラシカルなジーンズを穿いてみる決意をしました。

 

 ☆ シルエット

 サイズ(元々のパターン)は全体的に小さめに作られているので
リジットデニムが縮む事を考えても「2サイズオーバー」で購入するのが間違い無いと思います。
細身で穿きたい方なら「1サイズオーバー」でも穿く事が可能だと思います。
ですので、通常「30インチ・ウエスト76センチ」を選ぶ僕が「32インチ」を購入しました。
(ジェットリンク・公式サイトの数値では、32インチのウエストは洗濯後に75センチになると記載)
シルエットはクラシカルな501タイプで、股上は深いです。
各部のディテールは1900年代初頭の501XXをイメージしており
そのジーンズのダメージが出た部分をリペアでアレンジしたジーンズを再現しています。
着用して横から見ると、ヒップの最頂点から裾にかけて緩やかにテーパードしていて
正面からの見た目の印象よりも穿いた方がスッキリしたシルエットになります。
各部ディテールは以下に記します。

 

 

計測箇所

サイズ

ウエスト 

 38センチ 

ヒップ(第4ボタン部分計測)

55.5センチ

ワタリ(股下付け根 計測)

30センチ

ワタリ(裾部分)

21センチ

股上(前・後計測)

30センチ・37.5センチ

股下

90センチ

 (未洗い状態での平置き計測です。あくまで素人の作業ですので参考までにお考え下さい)
詳細な実寸・洗濯後の縮み計測は「ジェットリンク」の公式サイトにて紹介されております。其方でご確認下さいませ。

 

 

☆パッチ


革パッチは
スタンダードオリジナルデザインです。

爆撃機に兵隊さんのデザインは
細かく再現されていてカッコイイですし
綺麗です。

革パッチは後付けです。

型番とウエスト・レングスサイズが
刻印されています。

レングスはどのサイズも
 L35(股下90センチ)です。

 

 
 
 
 
 
 
  
 

 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 

 
 
  
 
 
 

☆ バックポケット

スタンダードオリジナルデザインの
フラッシャーが付属しますが
画像はページ下段で紹介しております。




ご覧の通り、左右で異なるデザインの
バックポケットが取り付けられています。

元々が右バックポケット仕様の
1900年初頭のジーンズモチーフです。








右バックポケットのサイズは
横幅 16.5センチ
ポケット口幅 14センチ
深さ 16センチ

世の中に存在する
かなり大き目厚手のロングウォレットも
収まる容量がございます。




右バックポケットの
取り付けステッチ幅は狭いです。

同様にアーキュエイトステッチも
アーチが大きく、ステッチ間が狭いデザインです。

クラシカルな印象のある
アーキュエイトステッチだと言えます。




























ジェットリンクオリジナルリベットで
打ち抜きリベット補強されています。








ポケット口裏の縫製はシングルステッチで
デニムの折込幅は広くなっています。








☆ 左バックポケット



ウォバッシュ生地は
ヴィンテージ生地を再現したもので
スタンダードオリジナルです。

デニムと比べると明るい青ですが
生地自体もかなり薄手です。


他ブランドの8〜12オンスの
ウォバッシュデニム生地と比較すると
本当に薄いので
バックポケットを酷使した場合
右のデニム側より左のウォバッシュ生地側が
先にダメージが出ると思います。

フラップ部分抜きの
左ウォバッシュポケットのサイズは
横幅 16.2センチ
ポケット口幅 14.7センチ
深さ 17.7センチ です。

ミドルウォレットや
大き目のスマホも収まる容量があります。
フラップがあるので
大きめのロングウォレットは
食み出してしまいそうです。

ポケット下部には赤いステッチが見えますが
その部分の裏地にも
ヘリンボーン生地が補強布として用いられています。







ボタンは中央が少し窪んでいるタイプの
(すり鉢状)
無刻印ドーナツボタンを用いています。















ウォバッシュフラップの裏には
オリーブグリーンの
ヘリンボーン生地を使っています。

ヘリンボーン生地も薄手ですが
ウォバッシュ生地より若干厚手になります。

















フラップの裏側部分に
赤いスタンダードのタブが取り付けられています。
レーヨン製の表側の片面タブになります。












 

 













ポケット口裏はシングルステッチです。

ドーナツボタンの留め具裏には
補強が噛ましてあります。

ウォバッシュ生地が薄手なので
必要な補強です。





ヘリンボーン生地の内側補強布ですが
撮影は困難です。これが限界でした。











 






















普通にリベットが打ち込まれているので
隠しリベットとは呼べません。













 


 

バータック・カンヌキ部分は
赤い糸が使われています。

フラップ部分とポケット口の角では
カンヌキの大きさが違います。

 

 

☆ タブ

 

赤タブは
ジェットリンクオリジナルを用いています。
両面「JETT」のレーヨンタブです。





 
 
 
 
 
 
 


 
 
 
 

☆ ベルトループ

ベルトループの数は合計5個で
通常501タイプと同じ数で同じ配置です。

しかし、フロント側がデニム生地、
両サイドがヘリンボーン生地(グリーン)、
そして腰裏のセンターベルトループは
ウォバッシュ生地が使われています。


センターベルトループ(上画像)は
大きく右にオフセットされています。





ベルトループはそれぞれが幅広で
中央の膨らみが無いフラットなデザインです。

横幅は約1.8センチでした。




































ベルトループ部分は後付けです。
ステッチカラーも黄色で
ウエストバンドの縫製糸と異なります。








ご覧の通り
ウエストバンド裏にも
ウォバッシュ生地が使われています。









☆ シンチベルト

1900年初頭のジーンズには
ベルトループが付属していないので
サスペンダーボタンと
シンチベルトが付いています。

ベルトループは後付けされた…という設定で
取り付けられたデザインだと推測できます。

金具は鉄製です。

シンチバックルの留め具は針タイプです。
取り扱いには注意が必要ですが
生地が厚いので
まず貫通させて使う事が困難で
普通にストッパーとして使う事が可能です。




シンチベルト部分は裏地に
ヘリンボーン生地が用いられています。

2枚重ねで厚手なので
バックル(金具)に通す事も困難ですが
それだけで容易に緩まないので
フィット感はございます。







ベルトの取り付け部分にも
補強のリベットが打ち込まれています。














 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

☆ フロントディテール

股上深めで
計4個のボタンフライジーンズです。





 

 

☆ フロントボタン (その付近)

トップボタンはドーナツボタン
(左バックポケットと同じ)
2〜4段目のボタンはジェットリンクオリジナルの
鉄製ボタンが使われています。









ドーナツボタンは角部分が曲面仕上げなので
開閉しやすいです。

磁石が付かなかったので
鉄製ではありません。
おそらく真鍮製です。




ドーナツボタン裏の留め具も
鉄製ではありませんでした。









「JETXAS & CO」

「クラウンマーク」

「MARFA.TX」
オリジナル刻印の2〜4段目ボタンです。
サスペンダーボタンとはサイズが異なります。




トップボタン、2〜4段目のボタンで
それぞれ裏側の留め具が異なります。

2〜4段目は他のジェットリンクデニムと
同じ○刻印の入った銀色の留め具です。
コチラも鉄製です。




4段目のボタンは
かなり下部に取り付けられているので
外すのが非常に困難ですし
通常生活の着脱で外す必要がございません。

洗濯するときも閉めたままで良いです。
撮影の為に外しましたが…
2度と開閉しないと思います。





ボタンホール(比翼)には
チノパンやミリタリーパンツに用いられている
ボタン毎に仕切りが出来る
三角のステッチが入る仕様です。

仕切りがあるからか?
ボタン配置が広いからなのか?
新品ジーンズに起こる
ボタンの開閉し辛さがありません。
穿き始めから快適です。



ボタンフライ比翼裏側には
「ONE PIECE FLY」の
タグが縫い付けられています。








通常501タイプのジーンズと
仕様が大きく異なるのは
ボタンフライの比翼部分
ボタンホール側とボタン取り付け側が
つながっています。

1枚の布を折り曲げて取り付けてある
と、お考えください。

ですので、ボタン取り付け側の仕立てが
ロックミシン縫製になっています。



1900年初頭ジーンズモチーフなので
股リベットが取り付けられています。







小股・股下部分にもカンヌキの補強はありません。
ひょっとしたら、穿き方や使い方次第では
股下のステッチのダメージが
出やすいかもしれません。















コチラはサスペンダーボタンです。
デザインは2〜4ボタンと同様です。
ウエストバンド部分に
取り付けられています。

コチラのボタンも
ジェットリンクオリジナル鉄製ボタンですが
通常ジーンズのトップボタン部分を使っているので
ボタンフライ2〜4段目より大きいです。


フロント側が左右それぞれ2個、
バック(腰裏)部分が中央に2個なので
計6個のサスペンダーボタンです。
(全体画像でご確認下さい。)







☆ ユニオンチケット

左前側ウエストバンドには
赤いステッチで
スタンダードオリジナルの
ユニオンチケットが縫い付けられています。









細かい部分も綺麗にプリントされています。























対して、右側には
ジェットリンクのタグが縫いつけられております。











 

 

 

 
 
 
 
 
 


 
 
 
 
 
 

 

☆ コインポケット


コインポケットは
ヘリンボーン生地で作られています。


 

縫製は…一筆縫いか確認出来ませんが
ステッチの形状が(取り付け形状)
ヴィンテージジーンズの
バックポケットをシッカリ再現しております。



ポケット口裏はシングルステッチです。


コインポケットのサイズは

横幅 9.5センチ

ポケット口幅 7センチ
深さ 9.8センチ

ポケット口が広くて、サイズも大きめなので
ジッポライターなら充分に収まります。

一般的なカード類が
丁度収まる広さがありました。








☆ フロントポケット



フロントポケットのスレーキ生地には
バックポケットと同じ
ウォバッシュ生地が用いられています。

下部が長い作りになっています。

しかし、ウォバッシュ生地が薄手なので
ハードに使い込むと
ダメージが出やすいと思います。
一般的なスレーキ生地よりも
質感は高いのですが
若干薄手です。




スレーキ下部は
直角のデザインで縫製もシンプルです。











☆ ワークポケット

左側バックポケット下に
ワークポケットが取り付けられています。


見た目の左側部分は
ジーンズのアウトシーム側(耳のある方)の
縫製と一緒に閉じられているので
ジーンズ正面(フロント側)には
ワークポケットが食み出さない
デザインになっています。




つまり、正面から見ると
普通のジーンズ(501タイプ)で
後ろ姿がワークパンツっぽい風合いになります。

ワークポケットのサイズは
横幅 8.5センチ
ポケット口幅 5.7センチ
深さ 12.5センチ です。


ポケット口の幅が狭いので
携帯・スマホは入りそうもありません。
タバコの箱のサイズでも無く
ジッポライターを入れると
ポケットが深くて取り出し辛いと思うので
今の僕には良い使い方が
思い浮かびません。





ワークポケットにも
補強リベットが打ち込まれています。



















しかし、最初の糊落し洗濯後に
耳部分が開いていないなぁ…と
よ〜く見たら
ワークポケットの縫製に
アウトシームの耳(セルビッジ)
が巻き込まれて
閉じられておりました!



これは…ワークポケットが
完全に縫い込まれているので
ステッチを切るとポケットが外れてしまいます…
リベットまで打ち込まれておりますので…
止むを得ず放置します。




まぁ、僕が穿き込むジーンズは
耳のアタリが出にくいので
大きな影響は無いと思いたいです。
















 

☆ リベット

各部のリベットは
ジェットリンクオリジナルを使用しています。
表側がやや暗めの色合いで

「JETXAS & CO」「−TX−」の刻印入りです。


裏が無刻印の銅製打ち抜きリベットです。

 

 
 
 

☆ 品質表示タグ

ユニオンチケットの下部分に
ジェットリンクの品質タグが付いています。



















ジェットリンク代表の
KINJIROさんの
独特の言い回しの
取り扱い説明文章です。

普通のジーンズより
取り扱い方法が丁寧に
記載されています。







 

 

 

☆ セルビッジ

 


アウトシーム(耳側)は
ジェットリンクオリジナルのセルビッジ
「赤とオリーブグリーン」の配色です。


同じデニム生地のJ01XXを
2年以上穿き込みましたが
セルビッジのカラーは鮮やかなまま残っています。
 

 

 ☆ デニム生地

デニム生地の画像は
ページ下で紹介します。


裾はインシーム側縫製の
チェーンステッチです。

ですが、丈直し必須なので
この後切り取られて
穿き込み時には無くなる部分でございます。
 








 


[デニム生地・各部生地 拡大画像]
 本当に不覚なのですが、デニム生地のアップ画像を撮影し忘れて糊落し洗濯を行ってしまいました。

ですので、他箇所のデニム生地アップ画像を代わりに貼り付けておきます。
とはいえ、ジェットリンクオリジナルの15.75オンス生地なので
J01XXの紹介ページでご確認出来ます。
 
ちなみにJ01XXは1サイズオーバーで2年以上穿き込んだ結果、物凄く迫力のある色落ち変化が出ましたので
ジャストサイズ・ややタイトなシルエットのJ801XXがどの様な変化が出るのか?非常に楽しみです。

色合い変化は濃紺から「濃い青〜白」と抜けていくので
ヴィンテージデニム生地と比べると色が鮮やかなのですが
ヘビーオンス生地なので粒感の強い縦落ちが出ます。

色の抜け(白への変化)は割と早かったです。
根性穿きされる方なら(毎日ハードに着用、洗濯せずで)
1年でアタリの強く出る色落ち穿き込みが出来ると思います。


ウォバッシュ生地の拡大画像です。コチラも画像流用しております。

[その他 大きめ画像]
 
 

[フラッシャー]

 フラッシャーもスタンダードオリジナルデザインです。

ギャランティチケット等も501XXタイプのデザインですが
エアフォースマークが付いていたり、戦闘機がジーンズを引っ張り合うイラストも記載されています。
 


 
 
個人的には、戦闘機(爆撃機?)がジーンズを引っ張りあうデザインの革パッチでも良いと思いました。

 

ギャランティチケットの右下部分に
スタンダードのスタンプが押されていますがブーツ形状のデザインです。
そして「MADE IN USA」と記されていますが
ジーンズは日本製なので間違えてはいけません。

革パッチの拡大画像です。

ミリタリーモチーフで、かなり珍しいデザインです。
パッチのデザインだけなら、日本で一番カッコいいかもしれません。
(飛行機好き、ミリタリー好きな方ならば)

以上で紹介は終わりますが、糊落としから穿き込み準備前の画像も撮影してありますので
別途、紹介します。

更新日付 2014年1月24日

 

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