WAREHOSUE 1999XX (HAKKA CLUB別注)

 

 

いつものように、地元の大型リサイクルショップの古着コーナーを物色していると

気になるレプリカジーンズを発見いたしました。

パッチにはサイズ表記しかされていないのですが、その印字パターンが

「ウエアハウス」っぽいなぁ…って思ったのです。

 

で、ジーンズ自体をよ〜く見ると、確かにウエアハウスの作りのジーンズなのです。

しかし、明らかにウエアハウスのジーンズではありえないディテール満載なのです!

唯一の情報となる「Lot 1999XX」をネットで検索すると、

静岡の「HAKKA CLUB (ハッカクラブ)」で販売されていた…

という事だけしか分からなかったのです。

う〜ん…僕には手におえるジーンズでは無いので

「デニムギャラリー様 管理人 TAKASHIさん」に伺ってみたのですが

流石に数あるウエアハウスの別注・ショップコラボジーンズ全てを把握しきれていないそうです…

大変失礼いたしました。

(皆様は、この様な質問は真似しないでください)

 

そこで、最終手段として「ハッカクラブ」に直接電話してみる事にいたしました!

最初っからしておけ…って話ですけど、

普通の質問なら、割と気兼ね無くショップに電話する事は出来るのですが

古着で購入したジーンズの詳細を伺うのは失礼だと思ってしまっているのです…

 

で、電話番号は某アメカジ雑誌に載っていたので、意を決して電話します。

「あの〜、以前、ウエアハウスのショップオリジナルジーンズを販売しておりましたか?」

「ハイ。10年くらい前ですね」

とても親切な店員さんで、僕の質問に快く答えて下さったのです!!!

 

10年ほど前(つまり1999年頃)に、ウエアハウスとのコラボジーンズとして

限定50本販売したのが「1999XX」との事です。

ショップオリジナルでヴィンテージのディテールを加えたそうです。

 

う〜ん…見事に解決してしまいました…ありがとうございます!!!

という事で、普通のウエアハウスとは異なるディテールを持つ「1999XX」をご覧下さいませ。

(当然ながら、リサイクルショップではウエアハウスのジーンズと分からず販売されておりました…)

 

 

 ☆ シルエット

 腿からスソにかけて若干テーパードかかっているストレートジーンズです。

サイズは29インチで超ジャストサイズなので、細身のシルエットだと思います。

スソも丈直しが入っておりますが、僕にジャストなのでレングスはかなり短めです。

 デニムの色は濃く残っているので、まだまだ穿きこめる余地がございます。

 

 

 

画像を撮影している最中、印字ではなく刻印だけが刻まれている事に気づきました!

殆ど読み取れなかったのですが上記部分に「WAREHOUSE」「SHIZUOKA」だけ確認できました。

 

 

 

 

☆パッチ

 

 上画像にもありますが

「 Lot 1999XX W29 L34」

 はシッカリと読み取れますが

 それ以外の部分は

 インクが無く、刻印のみの

 表記となっている革パッチです。

 

 印字の書体がウエアハウスなので

 僕が一番最初に気づいた部分です。

 

 

 

角度を変えて撮影しても

 全く読み取る事が出来ません。

 

 実物を見ても全く分からないので

 解読不可能です。

 

 

 

 

 

 

 パッチの取り付け方は

 ウエストバンド上部ステッチの

 一筆縫いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ バックポケット

 

見た目はかなり大きめの

 バックポケットなのですが

 厚手のウォレットが収まるくらいの

 通常のサイズと変わり無いです。

 

 

 

 

 

 

 

バックポケットの形状自体は

 下部がやや絞り込まれております。

 

 

 隠しリベット付近を避けて

 若干広めに取り付けてあります。

 

 

 

 

 

 特徴的な飾りステッチは

 2本のアーキュエイト形状です。

 

 中央部分は交差しておらず

 それぞれ別縫製となっております。

 

かなり大らかなデザインです。

 

 

 

 

 

 

バックポケットの取り付け縫製は

 一筆縫いです。

 

 隠しリベットのアタリが

 出始めております。

 

 

ポケット裏はシングルステッチです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 隠しリベットは

 「UNIVERSAL」のコイン型

 銅製リベットです。

 

 

 

☆ タブ

 

 左画像が通常時で、丸まっております。

 が、開いてみると

 表側が無地(表記無し)

 裏側に「GENUS」と刺繍の入る

 通常の逆パターンの

 片面赤タブなのです!!!

 

 

 

☆ センターベルトループ

 

 タブに続き

 ベルトループも独特です。

 

 右にオフセットされている

 センターベルトループです!

 画像加工していない証拠として

 パッチの隅も撮影しておきました。

 

 

 ベルトループは

 バンザイ縫いで取り付けてあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウエストバンド上部ステッチは

 シングルステッチです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ フロントディティール

 

股上の深さは

 通常モデルと同じだと思います。

 

 フロントヒゲのアタリが

 ほとんど出ておりません。

 

 

 

 

☆ フロントボタン (その付近)

 

 29インチのジーンズなので

 フロントボタンの数は

 計4個となります。

 

 かなりボタン間のスペースがあります。

 

 

 

 

 

 

 ウエストバンドすぐ下で折り返す

 ウエアハウス独特の

 Vステッチです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フロントボタンは

 WAREHOUSE刻印の無い

 普通の汎用ボタンです!

 

 ボタン表と裏の止め具は

 共に鉄製でした。

 

 何故、このボタンを

 利用したのか分かりません。

 

 

 

 

 

 

 

 小股部分はシングルステッチです。

 

 糸の太さまでは詳しく分かりませんが

 番手の大きい太い糸です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ コインポケット

 

横幅 8センチ

 ポケット口幅 6センチ

 深さ 10センチ

 

 横幅は狭く、深さのある

 コインポケットです。

 

 

 

 

コインポケット口裏側は

 セルビッジ部分を使用しております。

 

 

 

 

 

☆ フロントポケット

 

スレーキの形状

 縫製の仕方も

 ウエアハウス独特の仕上がりです。

 

 個人的にはウエアハウスの

 スレーキが一番

 リーバイスオリジナルに近いと

思っております。

 

 

 

 コインポケット部分の縫製は

 僕が所持するウエアハウスの中でも

 一番緩やかに、曲線を描いて

 縫製されております。

 

 

 

 

 

 

 

☆ リベット

表は無刻印

裏は「UNIVERSAL」の

打ち抜きリベットです。

 磁石が反応しなかったので

 銅製だと思います。

 

☆ 品質表示タグ

 

 ありませんでした。

 

 

 

☆ セルビッジ

 

 横幅 約1.5センチ

 

 ウエアハウスお馴染みの

 セルビッジです。

 

 

 

 

 

 

 

かなりウネリが出ております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 インシーム画像です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ☆ デニム生地

 

 製造(発注)が1999年なので

 その頃のデニム生地を

 使用していると思いますが、

 その当時は全く知識が無かったので

 僕には何も分かりません。

 

 おおよそですが

 14オンス位のデニムだと思います。

 

 

 

フロントのヒゲのアタリは

 薄っすらと出ている程度で

実物を見ても分かり辛いくらいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 下がりヒゲ

 セルビッジのライン共に

 アタリはそれほど出ておりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理由が分かりませんが

 ヒザ横の部分のシワが

 一番色落ちしております!

 

 このような色落ちが

どのような環境で起こるのかは

 コチラも分かりかねます。

 

 

 

 

 

デニム生地の拡大画像です。

 

 産毛も残っていますし、

 本当に着用感は少ないです。

 

 

 

 

 

 

 

 裏地画像です。

 

 程好くムラがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 スソはチェーンステッチで

 丈直しされております。

 

レングスは30〜31インチ

 位だと思います。

 

 

 

 

 

 

 アウトシーム側で

 シッカリとステッチは

 縫い始め・終わっております。

 

 

 糸の太さから推測しても

 普通のミシンでの

 丈直しとは思えないクオリティです。

 

 

 

 ステッチのウネリは

 若干出始めているというくらいです。

 

 

 

 

 【感想・まとめ】

偶然発見したジーンズが、割と地元のショップの

ウエアハウスの別注・コラボジーンズだとは全く知りませんでした!

未だに行った事も無いのも失礼なので、今度出向いてまいります…

(僕の自宅からですと、30分〜1時間くらいでしょうか?)

 

そして、僕自身はウエアハウスのジーンズを穿きこんでいないので

このモデルがウエアハウスのどのモデルに近い…とかまでは分かりません。ご了承下さい。

 

「1999XX」自体が検索で全く引っかからず(1件だけでした…)

元々の数が限定50本なので、結構貴重なジーンズだと思います。

このように紹介できる事はジーンズサイトっぽい事をやらせて頂いている手前、

光栄な事でもございます。

 

正直、偽物等の紛いモノでなくて安心しました…

 

更新日付 2009年7月25日