WAREHOUSE 1000XX 児島パッチ

 

 

「WAREHOUSE (ウエアハウス)」が製作した初期のジーンズが、

現在と異なるデザインのパッチをつけた通称「児島パッチ モデル」です。

 

偶然、ほとんど色落ちしていないリジット状態のマイサイズの児島パッチモデルを

「800…以下略」古着屋さんで発見し購入しました。

このお店はどれだけお宝があるんだ!?って話ですよね!!

 (ちなみに皮パッチの印字が擦れていて見づらかったので、児島パッチと知らずに購入しました!

限定版か、ショップ別注モデルなのかな?とお店では思っていました)

 

 ☆ シルエット

 

ご覧の通り、全く色落ちしておりません!

早く穿き込みたいジーンズなのですが、ストックが多くて当分出番は無さそうです、、、

サイズは29インチで、現在の僕のジャストサイズになります。

やや腿まわりがゆったりしていますが、全体的には細めのシルエットです。

 

今回、洗濯をした後に半乾きの状態で穿きこみ、アタリジワを付けてみました。

これは「デニムギャラリー」様の管理人「TAKASHI」さんが実施した方法なのですが、

リジット状態のジーンズにシワを固定させて定着する事で、キレイなアタリを付けるというアイディアです。

 

感想は「お手軽でとても良い」です!!

簡単にシワがついて、今後穿きこむときにメリハリのある色落ちが期待できます。

ただ、僕は冬場の3月に実践したため、濡れたジーンズが冷たくて数分で断念しました、、、

寒さに耐えるため、シワをつけるために

「スクワット・下半身中心の筋肉トレーニング」をやりながら穿いていましたが、

それでも辛くて耐えられませんでした。

(洗濯前の画像が無いので、比較のしようがなくて申し訳ございません)

 

 

☆パッチ

 

デニムの状態と比べると

柄や文字が擦れて使用感のある

皮パッチです。

 

デザインが見づらいと思いますが、

ジーンズが馬を両側から引っ張っている…

というオリジナリティに富んだデザインです!

(と、言っておきます)

 

 

このジーンズの謎は

パッチに刻印された型番が

どう見ても「1001」に見えてしまいます。

文字が擦れているので、偶然「0」が「1」に

見えているだけかもしれません。

 

 

皮パッチはやや縮んでいます。

 

パッチ付近の画像ですが、

パッカリングもかなり出ております。

 

 

 

 

パッチの取り付けは

一度パッチ上部を

ウエストバンド上部ステッチと

一筆縫いしておき、

そのあと四角くパッチ外周を

縫い付けています。

取り付け方はまるで

ドゥニームのジーンズのようです!

 

 現在のウエアハウスのジーンズとは

 異なる部分です。

 

 

☆ バックポケット

 

 

黄色の糸のアーキュエイトステッチが

デザインされていますが、

アーチ部分が傾いていて

この部分はまるで

エヴィスのカモメマークのようです!

 

アーキュエイトステッチの中央には

ダイアモンドポイントは

ありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポケット外周は一筆縫いで

オレンジの糸を使用しております。

 

隠しリベットのあるこの部分が

一番色落ちしている箇所です。

 

 

 

ポケット口裏は

シングルステッチです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ 隠しリベット

 

 「-WH.&CO.-」

 「O.K.」

と刻印の入った隠しリベットです。

形状はコイン型です。

  

☆ タブ

 

「GENUS」

と表記されている片面タブです。

 

文字の書体が細く、

 こちらも見かけないデザインです。

 

 

☆ センターベルトループ

 

全体的に左にオフセットされている

センターベルトループです。

 

ベルトループ自体の膨らみは

 盛り上がるほどはありません。

ベルトループそのものの厚みです。

 

ベルトループのステッチ糸は黄色で、

表のカンヌキはオレンジです。

 

そして、ベルトループは

 後付けです!!

 

 

 ちなみに、

 ベルトループ裏のステッチ糸は

 オレンジです。

 

 

 

 

 

ウエストバンドの上部は

 シングルステッチです。

 

 ベルトループを取り付けている

カンヌキの糸は

 裏側は黒です。

 

☆ フロントディティール

 

 股上は深めで、

 ウエスト・ヒップは細めです。

 

アタリのシワが定着しているのが

 お分かりになると思います。

 

 

 

☆ フロントボタン (その付近)

 

 29インチなのですが

 フロントボタンは5個の

 ボタンフライジーンズです。

 

 ボタンの間隔も広く

 それぞれ約4センチ離れています。

(支柱中心から)

 

 

 

 

Vステッチは

 2段目のボタンの横から

 折り返しています。

 

よって角度は鋭角です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボタンは鉄製ではありません。

 

トップボタンには

 「WAREHOUSE & CO」

 「☆SPECIAL☆」 

 と刻印されています。

 

 アップしてある「1000(1000XX)」

 のボタンと比較すると

 こちらのボタンの刻印の方が

太い文字です。

 

ボタン裏の止め具には

 刻印はありません。

 

 

 

 小股のステッチは

 折り返した部分が狭い

シングルステッチです。

 

 

 

 

ボタンフライ横の

 イエローのロックがそのまま

 下部の部分まで及んでいます。

 

 これは(これも?)珍しく

 あまり見かけない仕様です。

 

 

 

 

 

 

股下画像です。

 オレンジのカンヌキで補強されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ コインポケット

 

横幅 約8.2センチ

 ポケット口幅 約6センチ

 深さ 約8.6センチ

 

 やや上部に取り付けてある

 コインポケットです。

 

 

コインポケット口裏側は

 赤耳仕様のシングルステッチです。

 

 

 

 

 

 初めてコインポケットの

 奥の画像を撮影してみました。

 特筆するような部分では無いのですが

 なんとな〜く撮っておきました。

 

コインポケットは

 2本針の縫製です。

 

 

 

 

☆ フロントポケット

 

アウトシーム側の取り付け部分が

 広いスレーキです。

 

このあたりのディテールも

 「501XX」とはちょっと違い

 今のウエアハウスとも異なります。

 

  

☆ リベット

 

  「-WH.&CO.-O.K.」と表裏に刻印された

銅製の打ち抜きリベットです。

 

 

☆ 品質表示タグ

 

 サイズ表記と注意事項のマークが

 描かれた2枚重ねの品質タグです。

 

 

 

☆ セルビッジ

 

 幅1.7センチの赤耳です。

 

 すでにウネウネしていて

 アタリが期待できます。

 

 

 

 

 

こちらがインシームの画像です。

 

 

 

 

 

 

 ☆ デニム生地

 

 全く色落ちしていないので

 解説のしようがございませんが、

 シワ付けの効果を見てください。

 

 何もしないで穿き込み始めるよりも、

 クセが付いている状態です。

 

 

 

 

実物のデニムの色は

 ←画像のように濃いブルーです。

 

 しかし、現在室内穿きしている

 (このページ作業中も穿いている)

 「未洗濯エターナル811」と比較すると

 鮮やかなブルーになっています。

単に「エターナル811」が黒すぎる

 だけかもしれませんが、、、

 

 

 

 細かく縦落ちしそうなデニム生地です。

 

 生地は現在のウエアハウスと

 近いものがあると思います。

 

 

 

 

 

 

裏地画像です。

 太くムラのある縦糸は

見受けられません。

 

 

 

 

 

 

 

 

残念な部分は

 スソがシングルステッチです。

 しかも縫製糸が細く

 ミシンも上手な仕立てとは言えません。

 

 もう一巻きさせて

 自分で直そうかなぁ、、、と

思っています。

 

 

僕が本格的にジーンズに興味をもったのは、ここ数年の事なので

この「児島パッチ」の事も詳細はほとんど知りません。

詳しい事をご存知の方は情報を頂けるとありがたいです。

 

更新日付 2008年4月3日

 

【追加画像 2008年4月9日】

他のコレクションを撮影がてらに、児島パッチを撮り直してみました。

(1枚だけですけど)

上記にアップしてあるモノよりも馬のシルエットが判りやすい、、、

かと思いますが、いかがでしょうか?

撮影条件が前回と異なるのですが、こちらの画像がより実物に近い色合いです。