Levi`s 501 赤耳 W30 (82年製) フロント左右別生地
「リーバイス 501 赤耳 82年製」です。
何気に、今回アップする赤耳501が僕にとっての初ビンテージ(オールド)リーバイスです。
地元のリサイクルショップ兼古着屋さんで購入したのですが、
値段は4000円位だったと記憶しております。
僕が購入したジーンズの割には、結構高い金額ですが、
当時はそれほどジーンズを所持しておらず、相場もあまり知りませんでしたので。
さて、この赤耳の最大の特徴は(普通特徴なんて無いのですけど)
フロントのデニム生地が左右で異なるのです!
右足側は普通の赤耳と同様のデニム生地なのですが、
左足側は激しく縦落ちしているデニム生地なのです!
この縦落ちデニム生地のジーンズは「生存確認会2008」で見たことがあったのですが、
そのときの赤耳501は全部が同じ生地だったのです。
その場には「ぷぅさん」が居合わせていらっしゃったのですが、
今回の「左右異なる赤耳を所持しています」とお伝えしたら、
「それを早くアップして下さいよ」と仰られました。
すでに10ヶ月経過しておりますが、ようやくのアップです!
☆ シルエット
赤耳モデルらしい、シャープなシルエットの501です。
かなり強烈にデニムのネジレが出ています。
前記の通り、フロント側の左右デニム生地が異なります。(詳しい画像はページ最下段にあります)
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☆パッチ
ボロボロになった紙パッチです。
サイズ表記の 「W 30」 「L 36」 だけが辛うじて確認できます。
このバックヨーク右側も 縦落ちしているデニム生地です!
ここまでまばらに 違う生地を使用しているのですね。 まぁ、リジット状態の 色落ちしていない生地ですと 見た目の違いも少ないので 解らず製造したのでしょう。
紙パッチは後付けで、 ウエストバンドは チェーンステッチです。
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☆ バックポケット
サイズは小さめの バックポケットです。
厚手のウォレットを入れるには 少し不便だと思います。
アーキュエイトステッチは やや左肩上がりの形状です。
ダイアモンドポイントの 折り返し部分は 形が均等ではありません。
これは左右両方共に同様です。
カンヌキの色は紺色です。
バックポケット口裏は チェーンステッチです。
当然ながら 隠しリベットは付いておりません。
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☆ タブ
文字はだいぶ擦れております。
特に丸まっている様子も無いです。
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☆ センターベルトループ
中央に取り付けられた センターベルトループです。
他のデニム生地と比べると 色落ち(抜け)が進んでいる箇所です。
パッチの部分でも書きましたが バックヨーク部分も 左右でデニム生地が異なります。
ベルトループ裏のステッチは 白糸を使用しております。
赤耳501では「後期」にあたる ディテールです。
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☆ フロントディティール
股上は標準的な深さです。
購入時にはピチピチで 穿くのに苦労したサイズでしたが、 現在では痩せたために 普通にジャストサイズとなりました。
☆ フロントボタン (その付近)
計5個のボタンフライジーンズです。
ボタンホールの色は紺色です。
トップボタン横のすてっちは 四角タイプになります。
ボタンは普通なので 特に感想はございません。
ボタン裏の刻印は 「558」 と、あまり見かけないナンバーが 刻印されております。
小股はカンヌキで補強されております。
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☆ コインポケット
横幅 7.6センチ ポケット口幅 5.4センチ 深さ 8センチ
横幅がやや狭いコインポケットです。
画像では解りませんが 外側(画像左側)のリベットの 上部が折れ曲がっています。 理由は不明…です。
コインポケット裏のステッチは チェーンステッチです。
☆ フロントポケット
アウトシーム側の取り付け部分が ヤケに狭いスレーキです。
よって下部が長く垂れております。
スレーキ横のステッチは 紺色の糸になります。
少し前の時代の501(等)は 茶色の糸なので 時代が新しいタイプでは 紺色なのだと、今回気づきました。
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☆ リベット 表が銅製、裏がアルミのリベットです 裏側外周には円状の跡が 付いているタイプです。 |
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☆ 品質表示タグ
文字はしっかりと読み取れます。
縮率は10%です。
「105 C 25」 「501」 「11 82 558」 「051285 4(画像で見えない部分です)」
82年11月製造と分かります。
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☆ セルビッジ
幅が1.9センチと かなり広めの赤耳部分ですが 85年赤耳とは同サイズでした。
赤耳は薄いピンク色に退色しています。
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☆ デニム生地
いつも撮影している角度の画像は 左右のデニム生地の比較のため ページ最下段に貼ってあります。
上画像がフロント(つま先側)、 下画像が踵側のスソ部分です。
踵は若干踏んだ跡があり ダメージが出ています。
スソはチェーンステッチで 縫製はアウトシーム側になります。
おそらく製造時の状態だと思います。
ウネリのピッチは大きいのですが しっかりと捻れが出ています。
右膝部分にはダメージが有り、 穴が空いていて 穿き込むときにつま先が引っかかり 「ビリッ」と裂いた事があったので 日本製502のデニム生地を 当て布にしてリペアしました。 一応手縫いです。 (ミシンを使用できない時期だったので)
しかし、リペアした所で 購入後一度も穿いておりませんけど…
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★左右デニム生地の比較は画像が多いため、以下にアップしております。
フロント部分で見ていただくと、この画像でも違いがお分かりになると思います。
【右足側画像】 【左足側画像】
フロントのヒゲの出方は特に違いはありません。
膝部分の画像です。
右膝部分には裂けた穴、左膝部分にはグレーのペンキ跡が付いております。
ナナメから見た、左右デニム生地画像。
コチラが拡大・接写した左右のデニム生地画像です。
全く質感が異なっています。
裏地の画像です。見た目が若干異なります。
左足のセルビッジ跡の画像ですが、
当然ながら左側はフロント側、右側が後ろ側と別になります。
僕はそれほど詳しくないので、デニム生地の詳細が分かりませんが、
ここまで違う赤耳501を見たことが無いので、今となっては珍しい501が買えたと思うことにいたします。
更新日付 2008年11月22日