LEVI’S 501 Big−E (デカ文字501パッチ)
「LEVI’S 501」のBig-Eです。
購入時には「501E」と思いつつ、帰宅してからデジカメ撮影時に
「ダブルネーム?」と疑ってしまったのですが、
ビンテージに詳しい皆様方のご意見をいただき、
「タイプ物」後の「501E Big-E」である事がわかりました。
僕の情報だけで判断してしまい、
以前にご覧になられた方にはご迷惑をおかけしてしまいました。
大変申し訳ございませんでした。
その後、偶然古本屋さんで「ライトニング 創刊12周年記念号」を入手し、
501のパッチの写真が詳しく掲載されていました。
そこで、改めて自分の判断が誤っていた事に気づきました。
(501の書体の特徴を勘違いしていました)
素直に「501E」でアップしておけばよかったです、、、
人間そこまで欲をかいてはいけませんね!
☆ シルエット
サイズはウエスト・レングス共に29インチです。
僕に穿けるジャストサイズ、、、では無く、若干小さいです。
(おそらく、30・30インチがジャストなのだと、このジーンズを穿いて確信しました)
ダメージはごく僅かで、色も50%程残っていると思います。
このビンテージ501、普通ならば1万円以下で購入できません!
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☆パッチ
擦れていますが、 しっかりと残っている紙パッチです。
大きい501の刻印は シャープな書体で大きい文字です。 「デカ文字」と呼ばれる タイプのようです。
パッカリングも 自然な感じで出ています。
紙パッチは後付けで、 裏側のステッチ糸は 濃い紺色です。
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☆ バックポケット
左右のポケットの大きさが 若干違うバックポケットです。 (3ミリほど)
ポケットの形は 上部が広く、下部が狭くなっています。
アーキュエイトステッチは 左側のアーチが緩やかで、 右側は丸みを帯びていて 対称な形ではありません。
ダイアモンドポイントの ステッチもずれています。
ポケットの取り付けは 外・内と別々です。
カンヌキはグレーの糸です。
年代から、当然なのですが バックポケット内側のステッチは シングルステッチとなります。
隠しリベットはありません。 裏側は紺色のバータックが 退色しています。
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☆ タブ
パッチもデニム生地も 良いコンディションなのですが、 唯一タブだけが取れる寸前です。
「E」と右が細いタイプの「V」 だけが確認できれば、、、 と思い、撮影しました。
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☆ センターベルトループ
中央に取り付けてある センターベルトループです。
左側がほつれてしまっています。
中央の膨らみは 触って感じ取る事ができる程度です。
ステッチの色はオレンジですが かなり退色しております。
ベルトループは後付けです。
裏側は 紺色のカンヌキで補強されています。
ウエストバンドの裏側ステッチは 上下共にチェーンステッチです。
ベルトループの裏側は イエローの糸が使用されています。
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☆ フロントディティール
メリハリのある アタリではありませんが、 自然なヒゲがついております。
☆ フロントボタン (その付近)
29インチのジーンズなので 計4個のボタンフライジーンズです。
トップボタン横のステッチは Vステッチではなく 四角いステッチとなります。
画像では解りにくいかもしれませんが、 トップボタンと第2ボタンの ボタンホールのステッチ糸の 色が異なります。
トップボタン側は緑がかったグレー、 第2ボタン〜下は 紺色のステッチです。
四角いステッチは 表側はオレンジの糸で、 裏側はイエローの糸になります。
左がトップボタン、 右が第2ボタンです。
第2ボタンの刻印の書体は 簡素で細くシャープで、 「R」の文字の足が片方が長い 「足長R」と呼ばれるタイプです。
トップボタン裏の刻印は「8」
以下のボタンの裏には ドットのような刻印が入っています。
小股部分には ステッチと重なるように カンヌキの補強が入っています。
股の部分の画像です。
ややほつれが出ています。
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☆ コインポケット
ポケット横幅 約6.9センチ ポケット口幅 約5センチ 深さ 約7.2センチ
かなり小さいコインポケットです。
ポケット口裏のステッチは チェーンステッチです。
フロントポケットを 縫い付けるためのステッチが (だと思うのですが) 表側に出ています。
左側は出ておらず、 左右非対称なステッチと なっています!
☆ フロントポケット
アウトシーム側の取り付け幅が狭く、 その下が細く長い形の フロントポケットのスレーキです。
スレーキの刻印は 残念ながら確認できませんでした。
コインポケットの取り付けには 三角ステッチで補強されています。
コインポケットの 縫製の糸がビローンと 垂れています。
スレーキ下部の縫製の 折り返し部分です。
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☆ リベット
表が銅製、裏がアルミ製の キレイな状態のリベットです。
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☆ 品質表示タグ
ありませんでした。 |
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☆ セルビッジ
セルビッジの幅は およそ1.7センチですが、 部分部分で1ミリほどムラがあります。
こちらがインシームになります。
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☆ デニム生地
全体的に色落ちしていますが、 ビンテージリーバイスらしい キレイなブルーの状態です。
フロント周りには 僅かですがヒゲのアタリが 出ています。
ボタンフライ横に かなり太くムラのある 縦糸が1本あります。
裏側からも確認できるほどです。
ヒゲのアタリは 真横に出ています。 これは日本人の アグラをかいて座ったシワでなく、 欧米人の椅子文化の アタリシワだと思います。
太腿部分のアタリも アグラをかいたときのような 膝に向かって下がるアタリではなく、 横に伸びているのです。
今回、それがよく判りました。
それだけ自然に アタリがついているという事ですね。
耳のアタリも 濃淡とウネリが出て、 見ごたえがあります。
デニム生地は 触って凹凸を感じる程 ムラはありませんが、 見た目は自然な縦落ちをしています。
こちらが デニム生地の拡大画像です。
裏地から見たほうが 縦糸のムラが判りやすいです。
ヒップ・バックポケットには それほどアタリは出ていません。
丁度お尻にそって コチラにもムラのある太い糸が 長く縦落ちさせています。
丁度、左右対称で ナナメに線が出ているようです。
スソの部分は おそらくオリジナルのままです。
チェーンステッチが そのまま残っています。
うねってアタリもしっかりと 付いています。
チェーンステッチの縫製は アウトシーム側からです。
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こちらの「501E」をアップした際に、
「Bull Headさん」から大変貴重なご意見をいただきました。
この場を借りて、感謝の言葉をお伝えさせていただきます。
まことにありがとうございました。
更新日付 2008年5月1日 修正