Levi’s 551ZXX (米国製)

 

 

リーバイスの551ZXXの復刻版です。

実際(実物?)の551ZXXは、

501XXのジッパーフライバージョンの「501ZXX」の後続モデルであります。

1961年から1966年まで製造され、

防縮加工がほどこされたプリシュランクデニムを使用しております。

「505」の原型となったジーンズです。

 

復刻版は日本製がまず発売されて、その後アメリカで製造されました。

 

で、この551ZXXは何処から見ても新品ですが古着で購入しました。

何故か安かったです。(安くなければ買っていないので…)

 

新幹線の旅で出向いた古着屋は、リーバイスの復刻赤耳モデルが全て高額だったので

いつかそこで売りさばいてやろう…と野望をもっております。

残念ながら穿く気はありません。

 

 

 ☆ シルエット

 

穿いていないのでなんとも言えないのですが、501よりも細身のシルエットです。

デニム生地は新品同様でコンディションは良いのですが、

この時代のリーバイスの復刻ジーンズを古着屋さんで見ると、どれもにじんだような色落ちをするので、

穿き込んでもヴィンテージのような色落ちは期待できないと思います。

 

最近(2008年春・夏)発売された「501ZXX (54501ZXX)」は

各部の作りがしっかりとリーバイスのビンテージらしくなっているので

どうしてもジッパーフライの復刻リーバイスが欲しいのでしたら

そちらを強くオススメいたします。

(どのような色落ちをするのかはわかりませんが…)

 

 

 

☆パッチ

 

上部が大きくはみ出している

紙パッチです。

 

ギャランティ表記の無い

60年代中期頃のデザインです。

「Made in U.S.A」

の両サイドの文字が無いタイプです。

 

 

 

 

 

パッチの取り付け方は

後付けです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ バックポケット

 

ジーンズのヒップ周りの

シルエットと比較すると

とてつもなく大きい

バックポケットです。

 

 

 

 

 

 

 

イエローの

アーキュエイトステッチが

当然ながら入っておりますが、

左右のバックポケット共に

アーキュエイトステッチが

傾いて歪んでおります!

 

ヴィンテージっぽい

いいかげんさ…

と言えばそれまでですけど。

 

傾き具合も同じとは

どういう理由なのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バックポケットの取り付け方は

内外別です。

 

 

 

 

バックポケット裏のステッチは

シングルステッチです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

丸みを帯びた

緩いドーム状の隠しリベットです。

 

 

 

 

 

 

左バックポケット裏側部分に

引っかいたような跡があります。

 

よ〜く見ると

数本の横糸をまとめて

 織ってしまっているようです。

 

 

 

☆ タブ

 

両面BIG−Eの赤タブです。

 

着用感が無いので

 ピンとしております。

 

 

 

☆ センターベルトループ

 

全体的に中央から左に

オフセットして取り付けてある

センターベルトループです。

 

 

 

 

 

 

ベルトループの取り付け方は

後付けです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウエストバンド上部ステッチは

シングルステッチです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ フロントディティール

 

股上はやや深めです。

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ フロントボタン (その付近)

 

「551ZXX」の表記の「Z」は

ジッパーフライの「Z」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トップボタン横のステッチは

Vステッチです。

 

トップボタンに向かって

折り返してきております。

 

 

トップボタンは銅製、

トップボタン裏の止め具は

アルミ製です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トップボタン裏の刻印は

「555」です。

 

 

 

この551ZXXの最大の特徴である

「YKK」製ジッパーです!

 

知っている方なら知っている

「なぜ?」としか言えない

ディテールです…

 

 

 

 

小股はシングルステッチで

カンヌキの補強はありません。

 

 

 

 

 

 

 

裏から見ると…

なんだかゴチャゴチャしております。

 

仕事が雑といえば雑ですし、

ヴィンテージっぽいと言えば

それまでです…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ コインポケット

 

横幅 7センチ

ポケット口幅 4.9センチ

深さ 約8.8センチ

 

ポケット口が狭くて

深さのあるコインポケットです。

 

 

 

コインポケット裏は

シングルステッチで

赤耳を使用しておりません。

 

 

☆ フロントポケット

 

厚手で触り心地はザラ感が強い

野暮ったいスレーキです。

 

コインポケットの取り付けは

内外別の1本針ですが、

内側は三角ステッチで

折り返しております。

 

 

 

 

☆ リベット

 リベット裏側中央に打ち付けたような

リングの跡が付いています。

 文字も丸みを帯びていて

ボテっとしている印象です。

 

 

☆ 品質表示タグ

 

英語表記の品質タグです。

 

随分長々と注意書きがされておりますが

当然ながら読み取れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「555」は

バレンシア工場製です。

 

「0797」

1997年7月製造です。

 

 

 

 

☆ セルビッジ

 

幅が2.5センチもある

赤耳です!

 

何故か赤く滲んでいる

部分があったので

その場所を撮影しました。

 

 

 

 

こちらが

インシーム画像です。

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 ☆ デニム生地

 

 

全く色落ちしていないので

現状の説明はできませんが、

古着屋さんで見かける

この時代のリーバイス復刻ジーンズは

どれもボヤケたような

印象があります。

(僕個人の意見です)

 

デニム生地を触っても

ザラ感はありますが

ムラを強く感じる事もありません。

 

 

トップボタンの

ボタンホール側から

糸がほつれていたので

解いてみると、

かなり内側までインディゴが

染まっておりました。

 

染め込み具合からみても

色落ちがあまり良くない

理由の一つですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

裏側からデニム生地を見ると

やや縦糸のムラが

あるように見えます。

 

 

 

 

 

 

 

古着屋さんで

長く放置されていたためか

折り畳み時のシワが

色落ちしております。

 

古着屋さんも

もう少し気を使ってくれても

いいのに…と思ってしまいます。

 

 

 

 

このジーンズの唯一(?)

褒めれる部分は

アウトシーム側から

縫製をしております。

 

さらに洗濯後の

縮みがウネリとなって出ております。

縮みの幅は広めです。

 

 

 

 

スソ裏はチェーンステッチです。

 

 

 

 

 

 

 

更新日付 2008年7月2日