ＲＧＬ-１０ レザーバッグ 製作過程レポート
自作した「レザーバッグ」の製作過程を画像に収めておきましたので簡単に説明いたします。
↓完成品です。
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最初に革を切り出します。
バッグのサイズが大凡「４０×４０（センチ）」なので、かなりの面積が必要でした。
畳と比較すると大きさが分かるかと思います。
使用した革は、以前「革買出し」で東京に出向いた際に購入していた牛革ブラウンレザーです。
カウハイドでは無く、年代は忘れましたが生後２年以下のレザーコーナーにあった革素材です。
一応、Ｂ品・難有りレザーなのですが、見た目は全く問題ございません。
持ち手・Ｄカン取り付け部分は、いつも使用している「栃木レザー ２ミリ厚」です。
Ｄカン側は「幅 ３センチ」、持ち手（ハンドル）部分は「幅 ２．５センチ」にしました。
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内側に取り付ける内貼り用の布を、バッグサイズに切り出しました。
コチラの布は、地元の手芸屋さんで購入したセール品でしたが、
一応、ウール混のチェック柄薄手ネル生地です。
バッグに必須のポケットですが、今回バッグ作成するにあたり初めてポケットを作りました！
（今までのデニムトートには付けませんでしたので）
とはいえ、特に何も考えずに１００円ショップで購入した黒い糸で
ポケット状に布を切り出して、何と無く縦のチェック柄にだけポケットの柄と合わせて縫い付けました。
流石に１００円ショップの糸は貧弱だと思いました…強度が不安です。
ポケットの縫い始め・終わり部分は、何と無く三角ステッチで仕立てました。見えないデザインです。
ポケットの大きさは何と無く決めた訳ではなく、自作したペンケースが収まる長さ（縦幅）にしました。
ペンケースがおよそ「約２０センチ （お札が中に納まる大きさ）」なので、
一般的なロングウォレットも縦に収める事が可能です。
そして、大きさ的に横に広いだけなので、中央部分にステッチを入れて２分割ポケットにしました。
本当に偶然なんですけど、もう片方のポケットにはＤＶＤケースが丁度納まる大きさになりました！
上画像は、ペンケースとＤＶＤ（ゲーム）ケースをポケットに入った状態です。
スッポリ収まりました。
「生存確認会２０１０」で初めて持ち歩いたときに、ポケットの中にはティッシュや携帯食料なんかを入れていたのですが
全く問題無く使えたので割と使い勝手は良かったです。
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コチラも初めての作業ですが、バッグにミシンでジッパーを縫い付けます。
一応「ヘルメットバッグ」を目標に作成したので、バッグの口にはジッパーが必要だろう…と思ったのです。
使用するジッパーは、コチラも東京に革買出しに出向いた際に入手した「４２ＴＡＬＯＮ」のジッパーです。
ジッパーを内側裏地部分に最初に縫い付けました。
表革部分を袋状にして、そこに内側を入れるという単純な作業工程にしました。素人ですので。
ジッパー取り付けには、ポケットの表裏が間違わないように気を付けたくらいです。
使用した糸はジーンズ用スパン糸（白）で、かなり太くて頑丈です。（丈直しに使う糸です）
ジッパーの開閉は普通に行なえますが、バッグサイズの横幅が約４０センチに対して
ジッパーのサイズは５０センチ以上あったので…余りました。
実際に切り出した表の革と合わせてイメージを沸かせます。
一応、サイズは間違っておりません。
内側裏地部分の両サイドを縫製しました。
強度が欲しいのでジーンズ用スパン糸をコチラでも使用しました。
特筆する事は無く、普通に一直線に両サイドを縫って閉じただけです。
この時点で内側は完成なので、普通にジッパー付きの袋状にはなっております。
ジッパーの余った部分は、バッグの内側に来るように収めて縫い付けました。
その後、実際に使用した際には、余った部分が特に気にならなかったので良しといたします。
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表の革部分の仕上げに作業に入ります。
まずは「Ｄカン 幅 ３センチ 真鍮製」を取り付けます。
コチラはショルダーストラップのフック部分を取り付けるパーツになります。
で、いきなり縫い終わった画像です！
一応、慎重に取り付ける位置を確認しながら場所合わせしたのですが
接着して、目打ちして、後は手縫いするだけなので、普通のレザークラフトの作業で済みます。
革の切り出し部分が見えないように、
バッグの口部分は折り曲げて接着を済ませておきました。
ハンドル・Ｄカン部分の縫い付け方は、シンプルに四角いボックスタイプにしました。
強度を増す為に中央部分を「クロス （×）」に縫い付けても良かったのですが、
どうせ、そんなに重い物を入れて持ち運ぶ事も無いだろう…と判断してやめました。
表革のハギレを使って、実際にミシンで革を縫うことが出来るのか実験してみました。
結果は、普通に縫えました！
革は１ミリ以下の厚さで柔らかい素材ですし、ミシン針はジーンズにも使える一番太い針を使っております。
ただ、ミシンが古い為か、布を送るパーツに凹凸があり
柔らかい革（表）部分側から縫うと、その凹凸の跡で傷付いてしまう事が分かりました！
よって、自宅にあるミシンでは革は裏側から縫製しないといけない事が判明しました。
ハンドルパーツを取り付け終えた表革を裏返しにした常態で、ミシンで両サイドを縫います。
使用している糸はジーンズ用スパン糸です。
革の切り出しが正確な直線でも無いので、ステッチが途中ヘロヘロになりそうでしたが
ミシンですので縫う作業自体は２〜３分で終わりました！
革の貼り合わせる部分は、仮止めに両面テープで止めました。
当然ですけど、縫い始め・終わりは縫製を折り返しております。
ミシンで両サイドを縫い終えた表革をひっくり返します。変なシワ・傷が付かないように慎重に行ないました…
で、この時点でレザーバッグとして、ある程度の形にはなっております。
裏地は革丸出しですけど、このまま使おうと思えば使える状態です。
バッグの下部は内側に織り込んだ状態にしようとしましたが、
中途半端な余り具合で「生存確認会」にて参加者様に「出した方が良い」と指摘されてしまいました！
まぁ、尖った棒で押し出せば出せる部分なので、気が向いたら直します。
最後の作業は、バッグの内側に裏地用内貼り生地を納めてバックの口部分を手縫いします。
コレが…一番時間がかかる作業です…
内貼り生地とバッグの口部分を最初に両面テープで仮止めします。
その後、目打ちするのですが先に取り付けたジッパーや
製作過程の手抜き（内側を先に完成させた）から、両端部分がゴチャゴチャする結果となりました…
まぁ…人様から見える部分では無いので気にしません。
表から見ると割とキレイなステッチです。
多少ステッチのヨレはありますが、今まで作成してきた「レザーだけの縫製」と異なり
内側のチェック生地側から２本の針で交差させて縫いつける作業が非常に困難だったのです！
本当に地味ですけど時間のかかる作業になってしまいました！
１針ステッチを進めるのに３０秒〜１分かかりましたから…辛かったです…
２日かけて縫い終えました…
外周を１本の糸で縫うには長すぎる距離だと判断して、
途中、ステッチ糸を継ぎ足しました。見た目では、殆どわからないと思います。
結局、今回はレザーバッグを作成するにあたり
「自宅のミシンで出来る作業を試してみたい」という実験的な要素もありましたが
見えない部分はミシンで縫える事が分かっただけでも良かったです。
結局、最後は手縫いという手作業で終わりましたが、
久しぶりにレザークラフトを行なって、実際に使えるアイテムを作り出せたので満足です！
「生存確認会」にて、皆様にも見てもらいましたが
（お世辞込みかもしれませんが）そこそこお褒めのお言葉をいただけたので良かったです。
最後に、かかったコストは（曖昧ですけど）
「バッグの革素材 ２０００〜３０００円位」「４２ＴＡＬＯＮ ジッパー ５００円位」
製作時間「未計測ですが多分１０時間位」でした。
【オマケレポート】
革特集されていた雑誌にて「不織布」で革の傷は消せる…
的な内容を立ち読みしていたので、実際に試してみる事にいたしました。
まずは１００円ショップで不織布のメガネ拭き（５枚位入っております）を買いました。
そして、バッグ作成時に付いてしまった細かい傷部分に
不織布で擦ってみる事にしました。
（左・傷付き画像） （右・不織布で擦った後の画像）
完全に傷が消え去る事はありませんが、
明らかに傷だった形跡が「シワ」程度までに軽減されました！
１００円の不織布で革の細かい傷が見づらくなるのですから、これは非常に便利です！！
更新日付 ２０１０年２月１３日
