ＲＧＬ-０３ サドルレザーミドルウォレット
レザークラフトの練習として携帯ストラップを作成しましたが、
いよいよ本格的なアイテムを作成すべく、ミドルウォレットを選択いたしました。
理由は「ミドルウォレットって使い勝手が良いのかなぁ？」という疑問が有った為です。
仕様革…ハギレのサドルレザー（初心者キット用の付属革）
レザーの厚み…およそ２ミリ弱（正確に計測不能のため）
仕様紐…麻紐（中細サイズ）
サイズ…９センチ（オープン時の幅１８．５センチ）×１５センチ
【全体画像】
初めてにしては、とても良く出来ていると思う部分もあれば、
細かい作業は結構いいかげんにやったので、アラも存分にございます。
表側（一番上画像）に薄いのですが横筋の傷が付いております。
これも、何時・何処で付いたのか解らないのです…
評価するのであれば、僕個人的な採点は「５０〜６０点 （１００点満点中）」って所です。
折り畳み部分はステッチが入らないようにしました。
擦れて糸にダメージが入らないようにするため…という計算ではなく、
単純に「無い方が良い気がする」という判断からです。
【バンド部分】
某Ｋレザーブランドのようなバンドにいたしました。
コンチョを使用しても良かったのですが、
今回のウォレットには「金属パーツを使用しない」という目的もあったので、単純なレザーだけのバンドです。
特に計算して作成した部分では無いのですが、
割とシッカリ固定されるので、緩々で抜け外れるという事は現状ではありません。
【内部画像】
左側がカード入れ、右側が小銭入れです。
各部の配置は現在使用しているウォレットと同じように使用できるようにしました。
「２つ折り財布」と同じようにお札を入れるのだろう…と考えて、
下側部分にお札を横にして入れるような作りにしました。
まぁ、どのように使用しても構わないのですが。
結局小銭だって、小銭入れにわざわざ入れなくたって良い訳ですから。
【カード入れ】
カード入れは２枚のレザーで構成してあります。
小さい部分はカードを１枚収納できるようにしてあります。
この部分も接着をすっかり忘れていたので、
目打ちをしたら角度がひん曲がりました…イイカゲンな作りです…
その下の大きめのスペースには数枚はカードが収まると…思います。
【小銭入れ】
ウォレット開閉のバンドと同様に、コチラも金属パーツ（ジッパー）は使用せず、
背面側のレザーをフタに出来るようにしました。
ただ、この固定するバンド部分のパーツを、考えていた以上に上部に取り付けてしまいました！
コチラも単純なミスです。
ちなみに、札入れ背面（上から３枚目部分）と、小銭入れ背面パーツは
どちらも別革、ちょっと柔らか目のレザーを使用しました。
色合いが異なるのでお分かりになるかと思います。
【ウォレットチェーン固定場所】
ウォレットチェーン・コードを取り付ける部分は
最初は別パーツ（小さいバンド）を縫いつけようか？と思ったのですが、
表側にはあまり余計なパーツを付けたくなかったので
急遽、小銭入れ裏側の部分に穴を開けました。
なんとかフックを付ける事ができる程度ですので、テンションがかかりすぎたらブチ切れそうです。
ウォレットチェーン・コードの金具で膨らみが出来てしまうので、
「レザーの紐を取り付けよう」とも考えましたが現状は画像の通りです。
【コバ （側面）】
処理は断ちナイフで削り、そろえた後にペーパースティックで軽くヤスリがけをして、
その後はトコフィニッシュを塗りつけ、コバ磨き（木製）で擦りあげました。
「ジーンズパビリオン てつさん」からは
「仕上げに１０００〜１２００番の(サンド）ペーパーで磨けばキレイに仕上がりますよ」
と、アドバイスを頂きました。
「このコバ部分位しかアドバイスする所は無いです」と評価して頂きました。
ありがとうございます！
【現在使用のウォレットと比較】
リューノが普段使用している「Ｓｃｈｏｔｔ ミレニアムモデル ロングウォレット」との比較です。
ミドルウォレットとして製作したのですが、大きさは若干小さい程度です。
横幅は今回作成したウォレットの方が広いです。
まぁ、「Ｓｃｈｏｔｔ」のウォレット自体がコンパクトな事もありますけど。
【製作過程画像】
ここからは、製作過程を順にお伝えします。
が、大して画像を撮影しておらず、「ジーンズパビリオン様掲示板」でアップした画像がメインなので
その点だけはご了承下さい。
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紙に起こした型を切り取り、レザーに当てがい断ちナイフでパーツを切り出します。
結構いいかげんに切り出したので、サイズはマチマチでした…
後から切り直したりしましたから。
そういえば、この時点では「ウォレット開閉部バンド」のパーツが無い状態です。
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ウォレット外周を縫い付けてしまう前に
先に縫っておく部分を縫製しておきます。
菱目打ちである程度の穴を開けておきました。
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縫製を進めつつ、目打ちを行ないました。
穴を開けてから「あ…接着してから目打ちするのだった…」と気づきました。
それぞれの番号の部分にパーツを縫い付けます。
この時には、すでに「小銭入れ」の背面パーツは縫い付けてある状態です。
（ちょうどこの２枚が違うレザーです）
「２」のカード入れ部分は３枚まとめての縫製となる箇所です。
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ウォレット開閉バンド部分と小銭入れは縫製しました。
小銭入れ部分に、この時初めてレザーの接着を行ないましたが
思っていた以上に簡単に出来て接着時間も短かく済みました。
よほどずれない限りは接着は大丈夫です。一安心。
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カード入れ部分は外側（表）レザーパーツと縫製しました。
この時点で残る作業は「小銭入れ」と「札入れ（表側レザー）」との縫製のみです。
ちなみに札入れ部分は小銭入れ背面部分を大きくカットした状態です。
これはお札を入れたときに、取り出しやすいように…と思っての工夫（？）です。
さらに小銭入れ背面部分のみ赤い糸で縫製しております。
「この部分を隠しカード入れにしよう！」
…と思ったら、サイズが狭くてカードが全く収まりません…単純なミスです！！
小銭入れ背面の角にウォレットチェーン（コード）用の穴を開けておきました。
ちなみに「デニムギャラリー ＴＡＫＡＳＨＩさん」が所有する
「フラットヘッド」のウォレットのサイズをチョッピリ参考にしました！
大変失礼しました。（と、稲フェス０８で申告いたしました）
製作時間はトータルで１０時間位かかったと思います。（全ての作業）
一番気を使ったのは「レザーからの切り出し」部分です。
コストは「ほぼ無料」です！！
しかし、作業時間をコストに入れると高くつくので、それは省きます。
あと、このミドルウォレットを見て「自分にも作成できそうだ！」と思った方がいらっしゃいましたら、
是非ともチャレンジして頂きたい反面、注意もございます。
一応、僕は学生時代は「同学年の中で、器用さはトップクラス」だったのです。
（自他共に認められておりました）
コレは決して自慢ではなく「その位の器用さがあっての作業です」という注意でございます。
ある程度「細かい作業・工作が好き」「自分で何でも作るタイプ」の人間で無い限り、
自分で作り出すよりも、一流の職人が作ったレザーアイテムを
高いお金を出して購入しても損は無いかと思います。
（むしろ失敗が無いです）
更新日付 ２００８年１１月２日
