RGL-21 ミドルウォレット (牛革レッド・黒コードバン)  

 

 

僕が自分の為に一番最初に制作して使い続けていたロングウォレットの崩壊が酷くなってきたので
約1年半ぶりにレザークラフトを再開して制作したのがコチラのミドルウォレットです。
ロングウォレットを作ろう…と思っていたのですが
たまたま用意していた2種類の型紙から出したのがミドルウォレットの方だったので「コレでいいか」と判断しました。

 
今回もフラットヘッドのウォレットを…最大限にリスペクトして作らせて頂きました。
個人で楽しむモノなのでOKだと店員さん・職人さんから了承を得ております。一応。なんとなく。

使い勝手が良かったので今までロングウォレットを使い続けておりましたが
昔、憧れていたミドルウォレットを使ってみよう…という気持ちから制作に取り掛かりました。
物凄く大変でしたが、なかなか見栄えする(細かいミスは除く)派手な出来上がりになりました。
製作時間は10〜15時間くらいだと思います。推測ですが。

サイズは縦14.8センチ、横幅9.2センチ(二つ折り状態)、
表革の表面横幅20.8センチ程でした。

 
黒い部分はコードバン(艶消し)、赤レザーは牛革のおそらくラッカー塗装の革です。
前のウォレットの壊れた原因の一つが麻糸を使っていたからなので
今回は太めの赤いポリエステル糸・蠟引き済みを使いました。
 

 
金色のコンチョは稲妻フェスティバル2015にて購入したブラス製のオリジナルコンチョです。
コードバンの下には1ミリ程のナチュラルカラー・サドルレザーをアンコとして入れております。
 
ウォレットコードを接続するために設けたループ部分です。
小さめのシルバーリングを丸カンパーツとして使っています。
ループ下に見えるのがナチュラルカラーのヌメ革です。

最終工程場面で見事に失敗したステッチ穴開けのズレです…何故かズレました。

 
ほとんど撮影してなかったのですが、コチラがウォレット背面側になります。

[ウォレット 内側]
 
ミドルウォレットなので、構造的には2つ折りウォレットとなります。
札入れが背面になり、お札が折れ曲がってしまう仕組みです。(折り目は付きませんが)

 
僕がいままで使い続けていたウォレットの形状を踏襲しているので
右側にコイン入れを設けて、ジッパーは下から開閉する形状にしております。
これは一般的なウォレットでは見かけない構造なので
自作レザークラフトならではの自分好みのカスタムでございます。

左側は3段のカードケースを取り付けています。
一応、カードケース裏側・札入れとの隙間部分にもカードが入る隙間を設けております。
 
   
2つ折りウォレットの表革・内側の札入れ仕切り革との内外厚みの差が出るので
その対策の一つとして、札入れ仕切り中央部分をカットして縫製する…という構造にしております。
この構造の為にウォレット内側が自然に絞り込まれて、二つ折り形状が保たれる役目もございます。
 


赤部分の革の拡大画像です。
赤の色合いは若干白の色合いが入っている実物見た目になります。
でも、赤のポリ糸で縫い上げると色合いの違いはそれほど無くて自然とマッチしている…気がしました。

[その他 撮影していた画像]
 


 
素人+詳しい工程を知らないので、コバの磨きは物凄く甘いです。
今後、時間のあるときに綺麗にできるように努力します。

 
組み上がってしまうと見えないのですが、表革裏に薄い黒のピッグスキンが貼り付けてあります。
 
カード入れにカードを入れて撮影しておきました。横幅は広めです。
カード入れ下段部分だけカードポケットが浅くなってしまいました。
後の上・中断部分は右画像の様にカードが深く収まります。
なので、上・中断ならばカードが重ねて2〜3枚は入る…と思います。

[感想・まとめ]
一度作ってしまうと愛着が湧いて、ず〜っと使い続けていた初代自作ロングウォレットでしたが
壊れ始めたのをキッカケに新たにミドルウォレットを作り、完成にこぎつけました。

赤好きなので赤い革を用意して、前に使ったまま大半が残っていた黒コードバンを飾りに使いました。
そして何となく赤いポリエステル蠟引き糸を使って組み上げたのですが
色合い的には派手ながら、アメカジ的な雰囲気のウォレットになった…と思います。

自己採点するのであれば、今回のミドルウォレットは100点満点中の「45点」です。

でも、本当に久しぶりのレザークラフトで自分が欲しい・作りたいと思ったものが出来上がりましたので
作り上げたという気持ちで充実感はございます。

あとは実際に使ってみて、このミドルウォレットに慣れるだけでございます。

更新日付 2016年12月1日
 

 

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