RGL-13 2つ折り ショートウォレット (ヌメ革)

 

 

 ショートウォレットを試しに作ってみたいと思ったので自作しました。

特にこだわった部分は無いのですが、一応、金属パーツは使っておりません。

非常にシンプル・最低限の作りです。

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使用した革ですが、表はレザークラフトの初心者キットに付いていた革で

内側は地元のレザークラフトショップで切り売りしてもらった革です。両方ともヌメ革です。

表の革はベランダ側の窓の近くに放置しっぱなしだったので、既に日焼け状態でした。

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サイズは 縦9.3センチ、横(2つ折状態)10センチ、広げた横幅20.8センチ。

革の厚さは表・2ミリ、内側1ミリです。

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僕の縫製の仕方だと、表革部分のステッチがナナメになりません。

まぁ…一直線でも充分だと思いますが。

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内側には札入れ、左側にカードポケット、右側にコインケースを縫い付けてあります。

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コインケースは「マチ付き」を試し、折り曲げたフラップのみです。

そうそう、コインは落ちないだろう…という勝手な判断です。

(最悪、スナップボタンを後付する事は可能です…)

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 マチの根元(コインケース下部、折り曲げ付近)は

ステッチ穴を開けるのが大変かな…と思って接着のみです。

もう少しチャレンジしてギリギリまで縫えばキレイだったと思います。

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 実際にコインを大量に入れて持ち歩いてはおりませんが

そこそこの容量はあると思います。

ジーンズ等のバックポケットに入れて、小銭が飛び出す事はありませんでした。

 

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手前2段、奥1段のカードポケットです。

何故か内側のステッチ穴が中央付近でズレております。

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実際にカードを入れるとギリギリでした。使っていくうちに馴染むとは思いますが。

それよりも最大の欠点は、ウォレットの全幅を小さく作ってしまった為に

カードポケットの右隅(折り曲げ付近)が中央に寄りすぎて

ウォレットを2つ折りにすると折り曲げ部分に接してしまっているのです。

まぁ…試作ですので止むを得ません。使う分にはそれほど不自由しない…と思います。

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 ちなみに、カードを横に挿し込んでもウォレットから食み出る事はございません。

最悪の場合、カードの向きを逆にして使用できます…

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一応、コインケースの裏側にも3センチ程スペースを作っており、カードを挿し込むと上画像くらい出ます。

僕は買物メモを持ち歩くので、こういう小さいポケットがあると便利なのです。

 

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札入れ部分には20枚くらいのお札が入るスペースがあります。

内側の革を表革より5ミリ程短くして縫製しているので

折り曲げてもシワはできず、キレイに折り曲げる事ができます。

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 最終的な作業で表革を全て縫製する必要を無くす為に、内貼りはございません。

カードポケット・コインケース部分のみの単純取り付け縫製です。

 

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自作レザーウォレット(約3年前製作)との比較です。

やはり初心者がイキナリコードバンでウォレットを作ってはいけませんね…

 麻紐が切れまくって…リペアしようがございません。

その点、今回自作したショートウォレットは何もこだわっていないので

ステッチが切れても如何様にも直し様がございます。

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【製作過程画像】

参考までにブログでも掲載した製作過程の画像を紹介します。

左から「革の断裁」→「縫製前の準備、仕立て」→「本格的に縫製する前の準備」です。

右画像の状態では内側札入れ部分に「カードポケットの接着、カードポケット中央段下部の縫製」を行っています。

更にコインケースは「マチの縫いつけ(片側)」「コインケースの接着」を順を追って済ませています。

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 コインケースを折り曲げて接着してクランプしています。

その後、ステッチ穴を開けて札入れ部分と縫製してコインケースは取り付け完了です。

同じく札入れ部分にカードポケットを接着しています。(内側のみです)

接着が終わるまでクランプして一晩置いておくのですが、接着が終わるまで待つのが地味に時間がかかります。

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カードポケットの端(中央部分)を札入れ部分1直線に縫います。

後の2辺は表革と縫製するので後回しです。

スッカリ手順を忘れていましたが、表革とカードポケット側を最初に接着していますね。

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 内側札入れの中央部分は浮かせているので

最初にカードポケット側を縫製して、その後にコインポケット側を接着・縫製して

コバを整えて完成形となります。

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 作業時間は曖昧ですがトータルで5〜6時間だと思います。

縫製箇所が少ないので、接着の待ち時間が長く感じているかもしれません。

コストも曖昧ですが、500〜1000円くらいだと思います。ほぼ革代です。

 

教訓と致しましては、カードポケットの横幅分を余裕を持たせる為に

全体の横幅をもう1センチくらい長い方が良いと思いました。

あと、内貼り等が無いと安っぽく見えるので、

札入れ部分に革の内貼りをしておいて、全外周を縫製する方が仕上がりの見た目が良いと思います。

 

そういえば、夏場にショートパンツを穿く際に、自作ロングウォレットだと重すぎるので

簡易ウォレットとしてショートウォレットが欲しいと思ったのでした。

夏場以外はジーンズを穿くのでロングウォレットで全く問題無いのですが

ショートパンツだとバックポケットにフラップが付いていたりして

ロングウォレットだとフラップやボタンの金具に接触するのが気になっておりました。

コレで気兼ね無く使う事ができます。

 

更新日付 2012年9月14日