ジーンズの撮影方法 2 画像加工編
こちらでは、デジカメで撮影したジーンズを僕がどのように加工して
皆様にお見せしているのか紹介したいと思います。
リューノは撮影したジーンズの画像加工に「フォトショップ」を使用しています。
すごい昔のフォトショですが、使用するには問題ありません。
今ではフリーソフト等で画像加工できるソフトがありますので、
購入する前に色々試してみてもよろしいかと思います。
よって、ここからはフォトショップを使用しての工程ですので
あらかじめご了承下さい。
【ジーンズ全体画像の加工】
最初にジーンズ全体画像を加工します。
こちらは実際に撮影した画像を使って説明いたします。
(見本ジーンズ シュガーケーンM41032C)
撮影したそのままの画像が↑になります。
下に敷いている紙を押さえつけるために「ガンダムの本」「ジャンプ」など
床に転がっている本で重石にしていますが、気にしないで下さい。
今回は画像の変化過程を説明するために
画像本来のサイズより約60%縮小加工したものをアップしてあります。
これもページを軽くするためですので、ご了承下さい。
【1】
画像の選択範囲を指定します。
「ツールバーの多角形選択ツール」を使用します。
ジーンズをある程度大雑把に囲います。
(上画像では判りやすいように赤い線で表現してみました)
【2】
画像の「選択範囲を反転」させます。
最初の過程ではジーンズだけを囲った範囲(1の画像、赤線内側)を選択している状態なので、
選択範囲を反転させることによって
ジーンズ外側の周りの部分が選択されます。
【3】
「編集」→「消去」をクリックして、選択範囲が消去されます。
(背景を白に設定しておきます)
これでジーンズ以外の余計な部分が白くなります。
【4】
「消しゴムツール」でジーンズの周りに残った部分を消していきます。
マウスでコツコツ消していきます。とっても大変です。
面倒ならやる必要ありません。
およそですが、消しゴムツールの作業は画像一枚に3分位で終わります。
(あくまで僕の作業時間です)
これでようやくジーンズ本体だけの画像になります。
しかし、この状態では撮影したままの画像なので、
ジーンズの細かい部分が見づらいです。
特に今回の見本のジーンズは、ほぼリジット状態の濃いブルーが残っています。
【5】
そこで、ジーンズの色合いを「イメージ」→「色調補正」→「レベル補正」で
画像の明るさ・濃さを調整します。
これはモニターの色調設定も関係してくるので、モニターごとに変わってくるのですが
僕はモニターの明るさを「一番暗く」設定しているので、
(少しでも目の負担を減らしたいので)
皆様のモニターでは明るく見えすぎているかもしれません。
さらに撮影状態によっては「色調補正」から「色合いの修正」を行なったりしますが、
それは実物に近いジーンズの色に近づけるためなのですが、
あまり使用しません。
【5 追記】
ジーンズの下に敷いておいたのが白い紙なので、
画像加工で画面自体を明るくする事で、ジーンズの影・グレーの部分を消す事もできます。
(【4】の消しゴム加工を省いた過程になります)
【3】のジーンズのまわりにグレーの部分が残っている画像に
「イメージ」→「色調補正」→「レベル補正」の加工を行なったのが上の画像です。
僕のモニターにはグレー部分は白に変わっているのですが、
皆様のモニターにはどのように映っているのでしょうか?
そのあたりが判らない為に、僕は念のために消しゴムツールで
ジーンズの周り全てをキレイに消しているのです。
【6】
「フィルター」→「シャープ」で
画像を鮮明にします。
撮影したままの画像では、細かい部分(ステッチ等)がぼやけているので、
見やすくするために加工しています。
画像状態ではデニム部分にノイズが入ってしまいますが、
僕の判断ですのでご了承ください。
【7】
画像の余白部分を選択範囲で囲み、「イメージ」→「切り抜き」で
ジーンズギリギリまで画像を小さくします。
これも容量を小さくするためです。
これでようやく完成です。
実際にアップする画像が↑のサイズの画像になります。
画像加工をしても、確実に実物のジーンズに近い画像になるわけでもありません。
これには限界があります。
しかし、見比べていただければ一目瞭然ですが、
撮影しただけの画像よりも
よりキレイな画像を皆様にお見せできる状態にはなりました。
【ジーンズ各部画像加工】
全体画像は前後2枚に対し、各部画像はたくさんあります、、、
これを一つ一つ加工していくのです、、、とっても大変です。
そして、最近になってようやくフォトショップの便利な機能に気づきました、、、
それは「アクション」というメニューにある「画像加工過程を記憶させる」機能です!
簡単に説明いたしますと、
1度アクションボタンの記憶ボタンをONにしたまま画像の加工過程を行い、
やめたい部分で停止させます。
すると、次回以降は前回行ったアクション(画像加工過程)を
ボタン一つで行ってくれるのです!
これは、、、便利です!気づかなかった僕が馬鹿でした!!
さて、その記憶させている加工過程は
「画像全体を選択」→「画像を50%縮小」→「選択範囲を解除」
だけですが、その一手間が省けるだけでも十分です。
これ以外の画像加工は、撮影状態によって画像が変化するのでサイズ変更のみにしています。
その後は全体画像と同じように「レベル補正」「消しゴム」「選択範囲を指定→削除」「シャープ」
等を行って画像が完成します。
元々の画像から「50%縮小」するのは、
各部画像は枚数が多いので、少しでもページ容量を軽くする事が目的です。
トップボタン・ジッパー・ブランドタブを加工するときだけ
手作業で「70%(くらいの)縮小」にして、なるべく大き目の見やすい画像にしています。
これを繰り返してようやく皆様にお見せ出来る画像になります。
しかし、出来上がったのは画像だけです。
ここからホームページ作成に入るのです、、、
ジーンズ1本に対してかかる作業時間は、およそ
デジカメで画像撮影…約20分
フォトショップで画像加工…約20分
ページ作成作業(ジーンズ画像配置、説明・感想文を記入)…約30分〜1時間(!?)
、、、と、他の趣味の時間を犠牲にしてホームページを作成していますね、、、
このページ作成時にアップしてあるジーンズの数は「約50本」。
長い「RPG」のゲーム1本クリアするくらいの時間と思えばそうでもないですけど、、、
という事で、リューノがジーンズをアップするまでの作業をお伝えしたのですが
いかがでしょうか?
結局は自己満足で、僕のやり方がすべて正しいわけでもないので
細かい事はあまり気にしないでください。
少しでも皆様の参考になるのであればありがたいです。
【更新日付 2008年4月15日】
【さらに追記 2009年2月24日】
少々前から、新たな画像加工の方法を取り入れていたので
追記でご紹介させていただきます。
【工程・3】までは以前と同様です。
そこから「レベル補正」でジーンズの明るさ・濃さを実物に近づけます。
以前はこのあと、影になったグレーの背景画像を
「消しゴムツール」でいちいち・チマチマと消していたのですが
ある時に便利な方法に気づいたのです!
「アクション」の中に、数工程を記憶させて実行しているのです!!
まずはジーンズ画像自体のジーンズ以外の部分「背景・白紙部分」を
「自動選択ツール」
を使って選択範囲を囲みます。
実際に選択範囲を囲んだ状態で「選択範囲の境界線」に
分かり易いように赤いラインを引いたものです。
背景画像のグレーの部分も自動的に選ぶ(追加する)事ができます。
ここからプログラム「アクション」内に記憶させている行動を実行させます。
「選択範囲の縮小 (1ピクセル)」→「選択範囲をぼかす」→「消去 (選択範囲内)」→「選択範囲の解除」
言葉にすると長いのですが、実際は1ボタンで済みますので簡単です。
この画像が「アクション」を実行して、背景部分をクリアにしたモノになります。
さて、ココから何を行なったのかを説明させていただきます。
「選択範囲の縮小 (1ピクセル)」
これは指定した選択範囲(上の赤いライン)だと
ジーンズ自体に選択範囲がかかってしまっている恐れがあるので、
余裕をもたせるために、1ピクセル分だけ選択範囲を広げています。
(実際に縮小しているのは、背景の白部分になります)
「選択範囲をぼかす」
コレも実行する必要性がないのかもしれませんが、
境界線をぼかして画像の境界線を曖昧にさせることで
ジーンズの端部分をぼかしております。
「消去 (選択範囲内)」→「選択範囲の解除」
赤いライン内の「背景色・白」部分を消去します。
単純にグレー部分等をキレイに無くすためです。
その後の作業をしやすくするために、選択範囲を解除させて完了です。
最後に、背景の余白部分をジーンズギリギリまで小さく囲みなおして
「切り抜き」コマンドでカットします。
これは画像の容量を少しでも軽くする為と、
「アクション」で行なった背景消去加工だと
選択範囲に「画像の外枠」が選ばれているので
その部分がグレーに残ってしまう場合があったのです。
簡単に言えば「加工に余った部分 (いわゆる耳ですね…)」をカットする意味でも
画像の余白部分をカットします。
キレイに見せる為の工程なので、僕は実践しているだけです。
以上が「消しゴムツール」に変わる、「背景の白部分 消去」作業です。
皆様も実際に簡単に行なえる事で、
ジーンズの撮影以外にも利用する事ができます!
僕もウエア等の撮影後の加工に利用しているので
随分と作業時間が短縮できて、
かつ、撮影対象と背景の白がキレイ分ける事が出来るので
自分で考え付いた事ですが、物凄く役立っております!!
ただ少々、注意する点もございますのでお伝えしておきます。
★まずは撮影時に白い紙を撮影対象の後ろ(下)に敷く事です。
基本的で当然の事なのですが、僕は違う色で実践した事が無いので
白以外の背景紙でキレイに加工できる保障は一切ございません。
撮影対象の背景を白に統一したい場合のみ、今回紹介した工程が役立つと思います。
★撮影対象物が「白・グレー」のモノには効果が無い
自動選択ツールで選択範囲を選び出すときに
背景色が白の為に、撮影対象物まで選択範囲に指定してしまうのです!
「ホワイトジーンズ」「グレーのTシャツ・上着」…
これらのアイテムを撮影したときは、自動選択範囲がアイテム内まで囲んでしまうので
紹介した工程が全く役に立ちませんでした。
(つまり、ある程度自分で選択した範囲内しか実行できません)
コレばかりは仕方ないので、消しゴムツール等でキレイにします。
画像をキレイに見せるのは手間がかかる事なのですが、
僕自身の自己満足と、ご覧になられる皆様の為の作業でもございますので
このような工程を踏まえて、ホームページ内の画像は完成しております!
他にも色々と使い勝手のあるシステムがあるのかもしれませんが
僕が実践している方法をご紹介させていただきました。
正直、この自動アクション設定のおかげで
随分と作業が楽になり、時間短縮できているので
僕的には、とても助かっております!!